ある40代女性の生活

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鈴木章さん: ノーベル賞化学者 「管理を強めると功を焦る。偽データを出すことにもなりかねない」

2011年01月14日 08時43分45秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「人生の贈りもの ノーベル賞化学者 鈴木章 6 幸運は誰にでもやってくる」という記事がありました。

各界の方に、仕事や活動を通じて得られたものを紹介してもらうコーナーです。

ノーベル化学賞を受賞された鈴木章さんは、学生を指導するときは自由にやってもらって、うまくいくように指導するという姿勢で臨まれるそうです。

記者の方が、いろいろな質問をされ、「学生を指導するときに気を付けていることは何ですか」と聞いています。

「研究が面白くなれば、学生は研究室に来る。

朝遅くても、夜にずっとやって成果を上げるのなら、それでいい。

管理を強めると、功を焦る。偽データを出すことにもなりかねない。

自由にやってもらって、うまくいくように指導する。

間違った方法を学生が提案しても、僕は否定しない。

「うまくいかないと思うが、まあ、やってこらん」と。

先生の言う方法で成功する経験が重なれば、生徒は自然に先生を信用するようになる。

先生も勉強しないとダメだね」

ということです。
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すばらしい姿勢だと感じました。

こうやって指導されてきたのかと、この部分はとても印象深く読みました。

自由にやらせて、ちゃんと成果を出せばいい。

うまくいかない場合は、先生に相談すれば、方向を示してくださる。

これだったら、どんどん研究が進むだろうと思いました。


また、「希望や理想は他人からもらものではない。自分から将来を考えて、作りだすもの」

「幸運をつかむチャンスはだれにでもある。どの職業でも同じでしょう。その機会を生かせるかどうかは、日頃の努力と謙虚さ、注意深さだと思います。

どんな研究でもうまくいかないことはある。でも、僕は学生たちと飲んで愉快な気分になって仕切り直した。真面目にやっていれば、いつかは必ずうまくいく。手を抜いてはだめですが、少々、楽観的でもいいのだと思います」

とも話していらっしゃいます。

書き留めておきたい、いい言葉がたくさん掲載された記事でした。


「鈴木章 人柄」で見てみると、

「ノーベル化学賞 鈴木章さん 厳しさ、情熱の中にも人柄の温かさ」という産経新聞の記事がありました。
(http://sankei.jp.msn.com/science/science/101011/scn1010110828001-n1.htm参照)

2010年10月11日の記事です。

鈴木さんのお宅に伺い、直接インタビューした記者の方が、その印象を書かれています。

最初はじろりと見て、むすっと取材の趣旨説明を聞いていらっしゃるので、こわい人なのだろうかと感じたのだそうです。

しかし、それは記者の方の能力を見ていたので、その後は、難しい化学の話を「分かりますか?」と確認しながら進められました。

ブラウン博士の「オリジナリティーのある研究、教科書に載るような新しい研究をしなさい。それにはどんなチャンスも見逃してはいけない」という教えを大切にされていると書かれていました。


能力の高い方は、人の倍、頭が働きますから、スピードは速いし、要求する(当たり前と思う)レベルが高い方が多いように思います。


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