朝日新聞の週末beに、「作家の口福 万城目学 紅茶 モンゴル奥地での一期一会」という記事がありました。
作家の方に、月交代で食にまつわる話をしてもらうコーナーです。
万城目学さんは、「これまででいちばんうまかった飲み物は何か」と訊ねられたら、それはモンゴル奥地で飲んだロイヤルミルクティーなのだそうです。
大学4年の夏に、万城目さんは、モンゴルを訪れました。
トナカイの放牧を生業としている放牧民を研究している方とともに、モンゴル奥地のタイガ(森)で約10日間、テント生活をしました。
モンゴルでは、テントを訪問すると、ミルクティーをふるまわれるのだそうです。
鍋で湯を沸かし、紅茶の葉を入れ、ミルク(トナカイ)を入れ、最後に塩で味付けします。
毎日飲みながら、「ああ、甘いミルクティーが飲みたいです」と思っていました。
ある日、遊牧民一家のお母さんがミルクが入った小さいタンクをくれました。
タンクに水も入れ、薪ストーブの上で熱くし、日本から持っていったティーバッグを入れ、最後にたっぷり砂糖を入れました。
アルミの容器で飲んだミルクティーは、めまいがするほどおいしかったそうです。
「タイガの澄んだ雪解け水に、絞りたてのトナカイの乳。
薪ストーブのあたたかさに、砂糖への飢え」
あのロイヤルミルクティーを超える飲み物には、これからも出会えそうにない。 ということです。
----------------------------
情景が目に浮かぶような文章です。
それはおいしかっただろうと、薪ストーブの温かさまで想像しました。
どんな作家の方かと、「万城目 学」さんで見てみました。
「作家の読書道:第74回 万城目学さん | WEB本の雑誌」というインタビュー記事がありました。
(http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi74.html参照)
『鴨川ホルモー』で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、第2作『鹿男あをによし』は直木賞候補になった方なのだそうです。
どんな本を読んでこられたかのインタビューなのですが、幼少時には『はじめてのおつかい』、『ぐりとぐら』、『ひとまねこざる』など意外とかわいい絵本を読んでいらっしゃいます。
中学進学で中高一貫の男子校に行きますが、両手首を複雑骨折したので、何か読もうと、お父さんの蔵書の『徳川家康』全26巻を読破されました。
(手はマットを山積みしてあるのを飛び越えようとして失敗し、折ったとありました)
大人になり、小説家になるため、仕事を辞めて(本社勤務になると小説を書く時間が取れなくなるので)、上京しました。
最初は小説は深刻でなくてはと考えて書いていたのですが、ヘンなことを思いつくのが得意で、それを小説に生かしたら受賞した とありました。
とても長い記事ですが、面白い、予想外の受け答えで、読んでいて楽しい記事でした。
もともとユニークなことを思いつくのが得意な方なうえに、大阪の人が持つサービス精神も感じられ、『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』を読んでみようかと思いました。
作家の方に、月交代で食にまつわる話をしてもらうコーナーです。
万城目学さんは、「これまででいちばんうまかった飲み物は何か」と訊ねられたら、それはモンゴル奥地で飲んだロイヤルミルクティーなのだそうです。
大学4年の夏に、万城目さんは、モンゴルを訪れました。
トナカイの放牧を生業としている放牧民を研究している方とともに、モンゴル奥地のタイガ(森)で約10日間、テント生活をしました。
モンゴルでは、テントを訪問すると、ミルクティーをふるまわれるのだそうです。
鍋で湯を沸かし、紅茶の葉を入れ、ミルク(トナカイ)を入れ、最後に塩で味付けします。
毎日飲みながら、「ああ、甘いミルクティーが飲みたいです」と思っていました。
ある日、遊牧民一家のお母さんがミルクが入った小さいタンクをくれました。
タンクに水も入れ、薪ストーブの上で熱くし、日本から持っていったティーバッグを入れ、最後にたっぷり砂糖を入れました。
アルミの容器で飲んだミルクティーは、めまいがするほどおいしかったそうです。
「タイガの澄んだ雪解け水に、絞りたてのトナカイの乳。
薪ストーブのあたたかさに、砂糖への飢え」
あのロイヤルミルクティーを超える飲み物には、これからも出会えそうにない。 ということです。
----------------------------
情景が目に浮かぶような文章です。
それはおいしかっただろうと、薪ストーブの温かさまで想像しました。
どんな作家の方かと、「万城目 学」さんで見てみました。
「作家の読書道:第74回 万城目学さん | WEB本の雑誌」というインタビュー記事がありました。
(http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi74.html参照)
『鴨川ホルモー』で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、第2作『鹿男あをによし』は直木賞候補になった方なのだそうです。
どんな本を読んでこられたかのインタビューなのですが、幼少時には『はじめてのおつかい』、『ぐりとぐら』、『ひとまねこざる』など意外とかわいい絵本を読んでいらっしゃいます。
中学進学で中高一貫の男子校に行きますが、両手首を複雑骨折したので、何か読もうと、お父さんの蔵書の『徳川家康』全26巻を読破されました。
(手はマットを山積みしてあるのを飛び越えようとして失敗し、折ったとありました)
大人になり、小説家になるため、仕事を辞めて(本社勤務になると小説を書く時間が取れなくなるので)、上京しました。
最初は小説は深刻でなくてはと考えて書いていたのですが、ヘンなことを思いつくのが得意で、それを小説に生かしたら受賞した とありました。
とても長い記事ですが、面白い、予想外の受け答えで、読んでいて楽しい記事でした。
もともとユニークなことを思いつくのが得意な方なうえに、大阪の人が持つサービス精神も感じられ、『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』を読んでみようかと思いました。