昨日の朝日新聞夕刊に、「人生の贈りもの ノーベル賞科学者 鈴木章(80) 2 化学に導いてくれた2冊の本」という記事がありました。
各界の方に、仕事や活動で、得ることができたことを紹介してもらうコーナーです。
ノーベル賞を受賞された鈴木章さんは、2冊の本を読んだことで、化学の道に進み、ノーベル賞につながったのだそうです。
鈴木さんは、大学時代に周囲から「数学じゃ、就職にも苦労する」と言われても、好きな分野でいこうと考えていました。
『テキストブック オブ オーガニック ケミストリー』は、有機化学の教科書です。
著者のファイザー教授が、アジアの学生にも買えるようにと廉価版を出版していました。
わら半紙のような紙で、550円でした。
当時、数千円はした洋書が、買える値段で提供され、内容も反応の歴史、器具の絵などもあり、35回は読んだそうです。
『ハイドロボレーション』は、ホウ素を使った有機反応の本です。
当時、鈴木さんは北海道大学工学部の助教授になっていて、理学部時代とは違うテーマを見つける必要がありました。
たまたま入った丸善で、赤と黒の学術書らしからぬ洋書を見つけ、読んでみました。
わくわくする内容で、徹夜で読み、著者のブラウン先生に手紙を書きました。
それがきっかけで、1963年からブラウン先生の研究室に留学することが決まり、それがノーベル賞の研究につながったということです。
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文系の研究者だったら、本で人生が変わったというのは、ありそうな話です。
理系の世界でも、そういうことがあるのですね。
鈴木先生は、ブラウン先生への留学の際に、推薦状を書いてくださった守谷先生、それを頼んでくださった教室教授だった伊藤先生にも言及してありました。
自分はこんなチャンスで成功への道を歩んだというだけでなく、引き立ててくださった方、お世話してくださった方に、ちゃんと礼をつくしていらっしゃるところが、読んだ後に、気持ちのいい文章になっていました。
お人柄が現れた記事だと読みました。
各界の方に、仕事や活動で、得ることができたことを紹介してもらうコーナーです。
ノーベル賞を受賞された鈴木章さんは、2冊の本を読んだことで、化学の道に進み、ノーベル賞につながったのだそうです。
鈴木さんは、大学時代に周囲から「数学じゃ、就職にも苦労する」と言われても、好きな分野でいこうと考えていました。
『テキストブック オブ オーガニック ケミストリー』は、有機化学の教科書です。
著者のファイザー教授が、アジアの学生にも買えるようにと廉価版を出版していました。
わら半紙のような紙で、550円でした。
当時、数千円はした洋書が、買える値段で提供され、内容も反応の歴史、器具の絵などもあり、35回は読んだそうです。
『ハイドロボレーション』は、ホウ素を使った有機反応の本です。
当時、鈴木さんは北海道大学工学部の助教授になっていて、理学部時代とは違うテーマを見つける必要がありました。
たまたま入った丸善で、赤と黒の学術書らしからぬ洋書を見つけ、読んでみました。
わくわくする内容で、徹夜で読み、著者のブラウン先生に手紙を書きました。
それがきっかけで、1963年からブラウン先生の研究室に留学することが決まり、それがノーベル賞の研究につながったということです。
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文系の研究者だったら、本で人生が変わったというのは、ありそうな話です。
理系の世界でも、そういうことがあるのですね。
鈴木先生は、ブラウン先生への留学の際に、推薦状を書いてくださった守谷先生、それを頼んでくださった教室教授だった伊藤先生にも言及してありました。
自分はこんなチャンスで成功への道を歩んだというだけでなく、引き立ててくださった方、お世話してくださった方に、ちゃんと礼をつくしていらっしゃるところが、読んだ後に、気持ちのいい文章になっていました。
お人柄が現れた記事だと読みました。