昨日の朝日新聞に、「食材 黄色い人参 オシ(キルギス) ほのかに香る名脇役」という記事がありました。
中央アジアのキルギスでは、プロフ(ピラフ)用に黄色くて控えめな味のニンジンが喜ばれているのだそうです。
キルギスは、6月に民族衝突があったばかりの国です。
記者の方が市場に行ってみると、真黒な焼け跡のそばで、薄黄色の小型ニンジンを山にして売っていました。
どう料理するのか聞くと、「これはプロフ専用」という答えです。
プロフは、キルギス風ピラフ(羊肉、ニンジン、米で作る)で、南部では特に人気の料理だそうです。
手提げ袋いっぱいに買った女性は、「プロフは絶対に黄色いニンジンじゃないとだめ。甘みが少ないから味がまとまりやすいの」と教えてくれました。
民族衝突は南部の農業にも打撃を与えました。
ニンジンを売っているウルムザクさんは「平和にプロフが食べれらるんだから、十分幸せだよ」と話されたということです。
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黄色いニンジンが好まれているのですね。
キルギスのことは、スポーツ欄にも、「アジア点描 ドーハから4年 5 キルギス 政変 国の支援なくなった」という記事がありました。
レスリング女子のヤナ・パノワさん(銅メダリスト)は、4月に内紛が始まり、6月には民族衝突があったせいで、国の資金支援がなくなり、練習場所にも事欠いているという内容です。
4月に、人権抑圧でデモが起き、政府側との衝突で、約80人が死亡しました。
バキエフ大統領は辞任し、国外へ逃亡します。
6月には、ウズベク系住民との民族衝突が発生し、死傷者は数百人以上にのぼったそうです。
国内が混乱していて、国からスポーツへの経済的支援はストップしたまま と書かれていました。
そういうことが起きているとは知りませんでした。
どういう国だろうと、「キルギス」で検索しました。
ウィキペディアが最初に出てきました。
旧ソ連の国で、中国と国境を接しています。
人口の70%が「キルギス人」、14%が「ウズベク人」、8%が「ロシア人」です。
農牧業と鉱業が主な産業で、綿花、タバコが有名。
金(クムトール鉱山)は世界屈指の鉱山、水銀(ハイダルカン鉱山)は世界3位の産出量です。
6月の民族衝突は、最初、若者グループの対立から発生し、だんだん「キルギス人」対「ウズベク人」の衝突になっていったようです。
ウズベク人500人が死亡、約8万人のウズベク人が隣国のウズベキスタンに難民として避難した とありました。
どうして衝突が起きたのだろうと、「2010年キルギス騒乱」を見てみました。
共産圏にしてはインターネットなどが自由に使え、人々の間で情報が自由に広がった、共産圏にありがちな権力者が特権を使って身内を重用したことも原因のようでした。
これだけを聞くと、遠い国での内紛と思えますが、ニンジンやレスリング女子の選手の話を読むと、ぐっと身近に具体的に感じます。
中央アジアのキルギスでは、プロフ(ピラフ)用に黄色くて控えめな味のニンジンが喜ばれているのだそうです。
キルギスは、6月に民族衝突があったばかりの国です。
記者の方が市場に行ってみると、真黒な焼け跡のそばで、薄黄色の小型ニンジンを山にして売っていました。
どう料理するのか聞くと、「これはプロフ専用」という答えです。
プロフは、キルギス風ピラフ(羊肉、ニンジン、米で作る)で、南部では特に人気の料理だそうです。
手提げ袋いっぱいに買った女性は、「プロフは絶対に黄色いニンジンじゃないとだめ。甘みが少ないから味がまとまりやすいの」と教えてくれました。
民族衝突は南部の農業にも打撃を与えました。
ニンジンを売っているウルムザクさんは「平和にプロフが食べれらるんだから、十分幸せだよ」と話されたということです。
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黄色いニンジンが好まれているのですね。
キルギスのことは、スポーツ欄にも、「アジア点描 ドーハから4年 5 キルギス 政変 国の支援なくなった」という記事がありました。
レスリング女子のヤナ・パノワさん(銅メダリスト)は、4月に内紛が始まり、6月には民族衝突があったせいで、国の資金支援がなくなり、練習場所にも事欠いているという内容です。
4月に、人権抑圧でデモが起き、政府側との衝突で、約80人が死亡しました。
バキエフ大統領は辞任し、国外へ逃亡します。
6月には、ウズベク系住民との民族衝突が発生し、死傷者は数百人以上にのぼったそうです。
国内が混乱していて、国からスポーツへの経済的支援はストップしたまま と書かれていました。
そういうことが起きているとは知りませんでした。
どういう国だろうと、「キルギス」で検索しました。
ウィキペディアが最初に出てきました。
旧ソ連の国で、中国と国境を接しています。
人口の70%が「キルギス人」、14%が「ウズベク人」、8%が「ロシア人」です。
農牧業と鉱業が主な産業で、綿花、タバコが有名。
金(クムトール鉱山)は世界屈指の鉱山、水銀(ハイダルカン鉱山)は世界3位の産出量です。
6月の民族衝突は、最初、若者グループの対立から発生し、だんだん「キルギス人」対「ウズベク人」の衝突になっていったようです。
ウズベク人500人が死亡、約8万人のウズベク人が隣国のウズベキスタンに難民として避難した とありました。
どうして衝突が起きたのだろうと、「2010年キルギス騒乱」を見てみました。
共産圏にしてはインターネットなどが自由に使え、人々の間で情報が自由に広がった、共産圏にありがちな権力者が特権を使って身内を重用したことも原因のようでした。
これだけを聞くと、遠い国での内紛と思えますが、ニンジンやレスリング女子の選手の話を読むと、ぐっと身近に具体的に感じます。