ある40代女性の生活

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山本寛斎『熱き心』PHP新書

2008年05月16日 07時24分57秒 | 本、雑誌
山本寛斎『熱き心』PHP新書を、購入して読みました。

江戸東京博物館の「熱き心」展の会場で買った、直筆サイン本です。

寛斎さんは、「熱血語」で語ると、外国の人でも通じると言います。

「熱血語」と「熱い心」で行動する寛斎さんは、その秘訣を10条に表現しています。

極意1.外見こそが最も重要な自己表現だ!
極意2.才能を見つけるのは自分自身である
極意3.夢を叶えるコツは、狂ったように欲しがること
極意4.未来に前例などない。迷ったら新しいほうを選ぼう!
極意5.人生は浮き沈みがある。だから退屈しない
極意6.必ず道はある。最後まであきらめない人に未来は開かれる
極意7.好きなことに没頭しよう!そうすれば辛いことも苦にならない
極意8.戦いの前に、「勝つべき理由」を明確にせよ!
極意9.人生の目的はお金を拝むことではない
極意10.見たことのない「美」をとことん追求しよう

寛斎さんは、7歳のときに両親が離婚します。
お父さんは腕のいいテーラー(服を仕立てる職人)で、他の女性を愛したためです。
寛斎さんは、横浜から、弟2人を連れて父方の親戚を頼って高知県へ行きます。
引き取り手がないため、児童相談所へ行き、当時お米が配給制なのに米穀手帳を持たない寛斎さんたちは十分な食べ物をもらえません。

その後、寛斎さんは父親に引き取られ、父親が結婚、離婚を繰り返し、大阪、岐阜と引越しします。

21歳のときに、大学を止めて上京し、お針子をしながら、作品を作り、「装苑賞」を23歳で受賞し、ここからファッションデザイナーの道が開けます。

お母さんとは7歳以後会っていなかったのですが、上京で再会をし、母親が開いている洋裁教室にあった『装苑』(洋裁の有名な雑誌)を見て、「装苑賞」のことを知ります。

25歳で初めて海外へ出て、独自のファッションでロンドン、ニューヨークを歩いたところ、注目を浴びます。

26歳でロンドンで開いたファッションショーが大成功し、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ等から依頼が来る売れっ子になります。

30歳でパリでファッションショーを開いたことろ、惨敗で、経済的にも精神的にも窮地に立たされます。

何もできなくなり、一時は死ぬことも考えますが、「神さま、赦してください。マジにやります。私に未来をください」と思えるようになり、それからは、地道にコツコツと服を作ることにします。

服をトランクに詰めてアメリカ各地に売り込み、パリの挫折の翌年から、パリ・コレクション、ニューヨーク・コレクション、東京コレクションの3ヶ所で年に2回作品を発表します。

再び作品が認められるようになり、「ブティック寛斎」は世界50店舗になります。

寛斎さんは、ファッションだけに留まらず、最近は「スーパーショー」で祭りの催しにも力を入れていらっしゃいます。

この本を読んで印象深かった点は、

①最近、病気をして入院され、動けるようになったら、美しい色の服を大量に買ってきて病室に飾り、自分が美しいものからエネルギーをもらっていると実感したと書かれていたこと

②パリの失敗以後、生活態度を一変させ、早寝早起きをするようになり、5時起きをして、散歩に行くとアイデアが生まれるとあったこと

③ロシアで「スーパーショー」を開催したときは、資金集めから自分でしたが、その際、有名企業100社に直筆の手紙を送って、70社が会ってくれ、35社がスポンサーになってくれ、100の行動を起こせば、約30のよい結果が出ると書かれたこと

④「予習・復讐」として、人と会うときは、その人の本を読んだり、話をする要点をまとめて準備し、勉強会の後は、何が自分の役に立ったのか確認し、講師にお礼状を書くということ

夢を追うというイメージの寛斎さんが、地道な裏付けをしていらっしゃることを知りました。

「ごきげんよう」:山本寛斎さん

2008年05月16日 05時52分07秒 | テレビ
昨日の「ごきげんよう」(フジ、午後1:00-)に山本寛斎さんが出演されていました。

寛斎さんが、いつも元気いっぱいなのは、どういう考えで動いていらっしゃるのか知りたくなりました。

「ごきげんよう」で、江戸東京博物館で「熱き心」展をしていること、山本寛斎『熱き心』を出版したことを話されたのを見て、江戸東京博物館へ「熱き心」展を見にいくことにしました。

江戸東京博物館は、都営大江戸線の両国駅から行きます。
江戸東京博物館には行かれたことがありますか?
ものすごくスケールの大きな建物ですね。地価の高い都内とは思えないほど、贅沢に空間を使ってあります。

「熱き心」展は、江戸東京博物館の常設展の料金の大人600円で見ることができます。
1階の入口でチケットを買い、6階の建物展示室まで、斜めのエスカレーターでえんえん昇っていく構造もユニークです。

江戸東京博物館は、平日にもかかわらず、小学生の団体、新入社員研修と思われる団体、外人さん、年配の方とたくさんの人でにぎわっていました。

「熱き心」展は、江戸東京博物館が開館15周年を記念して企画されたものです。
江戸東京博物館の館長さんが、寛斎さんの2007年の東京ドームで行った「太陽の船」を見て、15周年記念にぜひと話を持ちこんで実現したということでした。

寛斎さんがデザインした、ジョン・レノンの上着、デビット・ボウイのステージ衣装、山口小夜子さんが着た服、東京ドームの「太陽の船」の衣装等を見ることができます。

和のデザインと、華やかな色がふんだんに使われていました。

寛斎さんデザインのお酒、虎やのようかん(色が華やか)、せんべい、小物、本なども売られていました。

山本寛斎『熱き心』PHP新書を購入したところ、直筆サイン本でした。
売り場の方が教えてくださいました。
力強く元気で丁寧なサインで、寛斎さんらしいと感じました。