ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

jaSz & Ayo @アンスティチュ・フランセ「音楽の祭日」

2014-06-25 08:16:40 | フェス、イベント
6月21日、飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京で開催された「音楽の祭日」に行ってまいりました。音楽だけではなく、クレープやワインなどフランスの食べ物も楽しめる野外イベント。大勢の観客が集まっていましたが、場所柄から、おそらく半数以上はフランス人の方々で、なんだかパリの野外パーティに紛れ込んだかのような雰囲気。そして私のお目当ては、フランスから来日した2人の女性シンガー・ソング・ライターでした。


まずはjaSz(ジャス)。マダガスカル人の父とフランス人の母の間に生まれたという彼女。パリの地下鉄駅構内で録音されたというアルバム「METRO」が、この6月に日本でも発売されたばかりですが、そのアルバムが物語るように、彼女は地下鉄構内でのライヴで腕を磨き、現在でもそんな活動をしているという23歳(25歳?)の若手シンガーです。

アコギ1本を持ってステージに現れたジャス。ギターのキレが醸すリズムには太い芯が感じられつつ、とてもオーガニックなグルーヴが心地よい。クールな歌声には流石にパリらしい洗練を感じさせられると同時に、そのパリという異文化が交わるクロスロードに立っていただけのことはあるファンキーな感覚が格好良かったです。PVも話題の「Drink My Money」や、エイミー・ワインハウスのことを歌ったと思われる曲なども含みつつ50分ほどでしたかね?素敵なステージでした。

そしてAyo(アヨ)。こちらはナイジェリア人の父とルーマニア系ジプシーの母を持つ、ドイツ生まれの女性ソウル・シンガー。2006年にデビューして以来、ヨーロッパを中心に人気を博しているそう。そのアヨのステージ、とにかく素晴らしい歌声でしたね。激しさと柔らかさを併せ持ったスピリチュアルな響きで、アーバンなソウル・フィーリングとアフロな土っぽさを自在に操りつつ、まるで喜びと憂いを同時に内包するかのようなエモーショナル溢れる歌声、圧巻でした!! アコギを弾きながら、時にドラムを叩きながら、ピアノを弾きながら、そんな多彩な才能ももはや神秘的に感じられるほど感動的な歌声。特にドラムを叩きながら歌ったスロー・ナンバーは絶品でした。あとフィールドに降りて、観客達と一緒に歌っていたのも印象的でした。また男性キーボード奏者がバックを務めていましたが、彼が奏でるソウルフルで、ジャジーで、ゴスペル的でもあった鍵盤捌きも秀逸でした。また彼が曲によって吹いたトラッペットも良かったですね。予定時間を大幅に越え、1時間半近くもやってくれたでしょうか? ファンタスティックな素晴らしいステージでした。