THE LUMINEERS / THE LUMINEERS
昨年はマムフォード&サンズがフジロックを盛り上げてくれましたが、今年は、デビュー当時「アメリカからのマムフォード&サンズへの返答」などと評されたザ・ルミニアーズがやってきます。これは楽しみですね~!
米コロラド州デンヴァーを拠点に活動してきたというザ・ルミニアーズ。2012年のデビュー曲「Ho Hey」、そしてデビュー・アルバム「THE LUMINEERS」が米英で大ヒット、さらにグラミー賞「Best New Artist」にノミネートされるなど、まるでデンヴァーから光の如く成功を掴んだ若者達なイメージですが、実は中心人物であるウェスリー・シュルツとジェレマイア・フレイツの2人はなかなかの苦労人だとか。そもそも2人はデンヴァーではなく、ニュージャージー州ラムゼーの出身だそう。子供の頃からの付き合いだったそうで、05年頃から音楽パートナーとして活動を始め、共にニューヨークへ渡り成功を夢見ますが、摩天楼で4年間揉まれた末に挫折。そして再起の地に選んだのがデンヴァーだったそうです。それにしても何故デンヴァーだったんでしょうね?そこが謎なのですが、それが運命だったのでしょう。その地で女性チェロ奏者ネイラ・ペカレックと出会い、いよいよザ・ルミニアーズの快進撃が始まる訳です。
私はこのザ・ルミニアーズというバンド、凄く不思議なバンドだと思ってるんです。サウンド自体が凄くミステリアスと言いますか。アメリカのバンドなので、カントリー/フォークをベースにしたサウンドな訳ですが、メロディーの持つ憂いを含んだ昂揚感は英国的ですし、印象的な“oh”とか“hey”とか“ho”のような掛け声からはヨーロッパ的なロマンを感じさせられたりします。あと、メンバーにチェロ奏者がいるというスタイルもユニークですよね。これはアヴェット・ブラザーズからヒントを得たのかもしれませんが、彼らよりザ・ルミニアーズのそれは、ピアノとの絡みなど、より室内楽的な洗練を感じさせられます。そう、ザ・ルミニアーズはカントリー/フォークに根ざしながらも、あまり土っぽくないように思うんです。でもその反面もの凄くトラッド的であったりする訳で、その辺りはやはり彼ら独特の楽曲とアレンジ力の成せる技なのでしょうね。しかもそんな楽曲で普遍的な愛を歌ったりしてるから、ファンタジック!!
流麗なフィンガー・ピッキングからカントリー風景へと旅立つ「Flowers In Your Hair」、今作最も土っぽさを感じさせる曲ながらアレンジのセンスも光る「Classy Girls」。力強くも美しいチェロの響きが印象的な「Dead Sea」、“ho”、“hey”の掛け声が際立つ代表曲「Ho Hey」、ウェスリー・シュルツのソウルフルに歌うスローナンバー「Slow It Down」、躍動感溢れるバスドラムのリズムとロマンティックなコーラスに高揚する「Stubborn Love」などなど。これらエモーショナルに溢れた魅力的な曲の数々からは、やはりルミニアーズが持つどこかミステリアスなファンタジーを感じさせられずにはいられません。いやはや、ライヴが楽しみです!
さて、現在5人組となっているザ・ルミニアーズ、ライヴではどんなサウンドを聴かせてくれるのでしょうか。今年2月の来日公演では、ドラム、マンドリン、アコギ、ピアノ、アコーディオンなど、メンバーが持ち場を変えながら楽器を持ち替えつつ、巧みな演奏を繰り広げてくれたそうです。そして今度はフジロック。山の中で聴いたら最高でしょうね。まるで森の木々や精霊達と一体化するようなマジカルなライヴになるのではないでしょうか? 出来ればヘヴンで観たいものですが、ネームヴァリュー的にはグリーンですかね?そろそろステージ割も発表される時期だと思いますが…。
The Lumineers - Live at Paradiso, Amsterdam 26/02/2013
http://www.youtube.com/watch?v=f-5wKbynvD0
↑昨年2月、アムステルダムでのフル・ライヴ映像。やはりライヴにはスタジオ作とは違うアグレッシヴさがありますね。ある意味CDとはまた別物のような印象で、よりアメリカのバンドらしさも感じられたり。バルコニーに登っての「Ho Hey」とか、ラストにはザ・バンドの「The Weight」をカヴァーしたりなど、見所も多いです。
昨年はマムフォード&サンズがフジロックを盛り上げてくれましたが、今年は、デビュー当時「アメリカからのマムフォード&サンズへの返答」などと評されたザ・ルミニアーズがやってきます。これは楽しみですね~!
米コロラド州デンヴァーを拠点に活動してきたというザ・ルミニアーズ。2012年のデビュー曲「Ho Hey」、そしてデビュー・アルバム「THE LUMINEERS」が米英で大ヒット、さらにグラミー賞「Best New Artist」にノミネートされるなど、まるでデンヴァーから光の如く成功を掴んだ若者達なイメージですが、実は中心人物であるウェスリー・シュルツとジェレマイア・フレイツの2人はなかなかの苦労人だとか。そもそも2人はデンヴァーではなく、ニュージャージー州ラムゼーの出身だそう。子供の頃からの付き合いだったそうで、05年頃から音楽パートナーとして活動を始め、共にニューヨークへ渡り成功を夢見ますが、摩天楼で4年間揉まれた末に挫折。そして再起の地に選んだのがデンヴァーだったそうです。それにしても何故デンヴァーだったんでしょうね?そこが謎なのですが、それが運命だったのでしょう。その地で女性チェロ奏者ネイラ・ペカレックと出会い、いよいよザ・ルミニアーズの快進撃が始まる訳です。
私はこのザ・ルミニアーズというバンド、凄く不思議なバンドだと思ってるんです。サウンド自体が凄くミステリアスと言いますか。アメリカのバンドなので、カントリー/フォークをベースにしたサウンドな訳ですが、メロディーの持つ憂いを含んだ昂揚感は英国的ですし、印象的な“oh”とか“hey”とか“ho”のような掛け声からはヨーロッパ的なロマンを感じさせられたりします。あと、メンバーにチェロ奏者がいるというスタイルもユニークですよね。これはアヴェット・ブラザーズからヒントを得たのかもしれませんが、彼らよりザ・ルミニアーズのそれは、ピアノとの絡みなど、より室内楽的な洗練を感じさせられます。そう、ザ・ルミニアーズはカントリー/フォークに根ざしながらも、あまり土っぽくないように思うんです。でもその反面もの凄くトラッド的であったりする訳で、その辺りはやはり彼ら独特の楽曲とアレンジ力の成せる技なのでしょうね。しかもそんな楽曲で普遍的な愛を歌ったりしてるから、ファンタジック!!
流麗なフィンガー・ピッキングからカントリー風景へと旅立つ「Flowers In Your Hair」、今作最も土っぽさを感じさせる曲ながらアレンジのセンスも光る「Classy Girls」。力強くも美しいチェロの響きが印象的な「Dead Sea」、“ho”、“hey”の掛け声が際立つ代表曲「Ho Hey」、ウェスリー・シュルツのソウルフルに歌うスローナンバー「Slow It Down」、躍動感溢れるバスドラムのリズムとロマンティックなコーラスに高揚する「Stubborn Love」などなど。これらエモーショナルに溢れた魅力的な曲の数々からは、やはりルミニアーズが持つどこかミステリアスなファンタジーを感じさせられずにはいられません。いやはや、ライヴが楽しみです!
さて、現在5人組となっているザ・ルミニアーズ、ライヴではどんなサウンドを聴かせてくれるのでしょうか。今年2月の来日公演では、ドラム、マンドリン、アコギ、ピアノ、アコーディオンなど、メンバーが持ち場を変えながら楽器を持ち替えつつ、巧みな演奏を繰り広げてくれたそうです。そして今度はフジロック。山の中で聴いたら最高でしょうね。まるで森の木々や精霊達と一体化するようなマジカルなライヴになるのではないでしょうか? 出来ればヘヴンで観たいものですが、ネームヴァリュー的にはグリーンですかね?そろそろステージ割も発表される時期だと思いますが…。
The Lumineers - Live at Paradiso, Amsterdam 26/02/2013
http://www.youtube.com/watch?v=f-5wKbynvD0
↑昨年2月、アムステルダムでのフル・ライヴ映像。やはりライヴにはスタジオ作とは違うアグレッシヴさがありますね。ある意味CDとはまた別物のような印象で、よりアメリカのバンドらしさも感じられたり。バルコニーに登っての「Ho Hey」とか、ラストにはザ・バンドの「The Weight」をカヴァーしたりなど、見所も多いです。