BEYONCE / B'DAY DELUXE EDITION
先日のビヨンセの東京ドーム・ライブ、これはワールド・ツアーの初日となる記念すべきライブであり、ビヨンセらしい、華やかでゴージャスな、そしてシンガーとして、エンターテーナーとして、さらに現在最高峰のディーヴァとして、ど真ん中のステージでした。
以下、完全にネタバレになりますので、これからビヨンセのコンサートに行かれる方は読まないことをお薦め致します。
予定より45分押しでスタート。スモークが炊かれる中、ギンギラギンの衣装でビヨンセ登場。ドワーと盛り上がる会場。既に総立ち。で、いきなり「Crazy In Love」からスタート。そうキタか~! 途中ナールズ・バークレーの「Crazy」を挟むという粋なアレンジ。
続いて新作から「Freakum Dress」。中央モニター・スクリーンの演出と破壊力のあるサウンドが会場を盛り上げます。メタリックなギターがカッコ良い! 新作からの曲がこんなに広い会場に映えるとは思いませんでした。現在のビヨンセの勢いを感じさせてくれます。続く「Green Light」も然り。この曲のラストにはドラムソロが。今回のステージは曲間や曲中にバック・バンド・メンバーのソロ演奏が挟まれ、各々が確かな演奏力を披露しただけでなく、演出としてもとても効果的でした。
そのバック・バンドは例の女性バンド。オーディションで選ばれ、昨年の武道館での誕生日パーティーでもバックを務めていました。ドラムス×2、パーカッション、ギター、ベース、キーボード×2。ホーン×3という大所帯。そこにさらに3人の重量級女性コーラス隊が付きます。完全にショーの一部と化した魅せる演奏振りは、初日とは言え自信を感じさせる堂々としたものでした。特にギター、ベース、キーボード、ホーンの娘達はガンガン前へ出てきます。彼女達がビヨンセとステージ中央に並んで演奏を繰り広げる様は、華やかさ以上にウーマン・パワーを感じずには居られませんでした。
さて、序盤の3曲で完全にドームを我が物にしたビヨンセ。ショーは「Baby Boy」、「Beautiful Liar」、「Naughty Girl」、「Me, Myself And I」と続きます、この辺りはエギゾチックな雰囲気の曲が並び、ショーの構成としても見事。そしてとどめは「Dangerously In Love」。濃密でした。私的には前半のハイライト! 後半のビヨンセの妖艶な筋回しも最高でした。
そして昔ながらのファンには嬉しいデスチャ・メドレー! これも盛り上がりました。いったい何曲やったんでしょう?「Independent Woman」に始まり「Bootylicious」「No, No, No」「Bug A Boo」「Cater 2 U」「Say My Name」「Soldier」「Survivor」。いや、もっと演ったと思います。ただ私のような新しいビヨンセ・ファンにはちょっと長かったかな?みたいな気もしました。
熱いデスチャ・メドレー後のクール・ダウンは、ムーディーなスロー・ナンバー「Speechless」。私的には意外な選曲。しかしこれがまた極上の味わい。ビヨンセが大人っぽくトロトロに聴かせてくれました。熱いビヨンセも良いけど、こういう艶っぽいビヨンセも良いです。
そしてショーも後半。ここからは畳み掛けるような展開。まずは「Ring The Alarm」。ドクロマークの入った帽子を被り、赤のラメラメなコートを振り乱して歌うビヨンセ。カッコ良すぎる! この曲で一瞬にして会場全体を攻めモードに引き寄せます。そして同様な衣装を着た女性ダンサーを引き連れ、お馴染みのロボット・ダンスも披露。続いて「Suga Mamma」、「Upgrade U」。デラックス・エディションのPVを上手く使った演出。やっぱり新作からの曲には勢いがあります。
そして「Bonnie And Clyde」「Check On It」を挟んでまたまた新作から「Get Me Bodied」。この曲は大好きなので超嬉しかったです。PVにある百足ダンスみたいなのも再現されていましたし、最高でした。でも、この曲あたりから、それまで最高のヴォーカル・パフォーマンスを魅せていたビヨンセの高音に力が感じられなくなったような、そんな気もしたんです。気のせいかもしれませんが…。そして「Deja Vu」と続き、ショーは最高潮のまま終盤へ。
短いビデオが上映され、その内容がいつしか「ドリームガールズ」になると場内大歓声! 映画の力を思い知らされます。そしてビヨンセが1人で「Dream Girls」を歌います。ミュージカル舞台のような演出の中、大幅にアレンジが変えられています。そして待ってましたの「Listen」。よりスタンダード的な雰囲気で、わりとサラッと歌っていました。熱唱を期待した私はちょっとがっかりでした。高音部分も微妙にカットしたメロディーで、パンチを効かせる部分もかなりライトに。何故? ラストは大ヒット曲「Irreplaceable」で大団円。アンコールは無し。約1時間45分のショーでした。
ビヨンセは終始笑顔で、最後まで激しく踊りまくり、歌いまくり、その実力と魅力を最大限に見せつけてくれたと思います。ステージ構成も錬られたものでしたし、ライティングや衣装、バック・バンド、ダンサーとの絡みも含めて、最高のエンターテイメント・ショーだったと思います。ですが、多少不満もあるのです。
それは私がスタンド席で観てたこともあるのですが、東京ドームという広い会場の後方まで興奮と感動に包み込むにはあとひと工夫必要だったのかもしれません。モニター・スクリーンですら小さく見えるくらいですから、実はダンサーが出てきても何をやってるのか良く分かりませんでした。もちろんドームですから音も悪いです。そんななか、基本的には歌と演奏とダンスしかない訳ですからね。でも幸いビヨンセの声はよく聴こえました。それが救いです。
それと「Listen」。今回はブロードウェイの雰囲気を意識してか、軽いタッチで歌われていましたが、先のアカデミー賞のような熱くソウルフルな熱唱を聴かせて欲しかったし、それがビヨンセの魅力であり、それこそがビヨンセだと思うのです! なので思い切って「ドリームガールズ・コーナー」を前半に持ってきて、「Listen」をもっと気合い充分にガッツリ歌った方が良かったのではと思ったり…。
あ~、それにしてももっと前の方で観たかった…。次いつ来てくれるか分かりませんが、その時は頑張ってゴールド手に入れるしかないですかね…。
*既に記憶があやふやですので、曲目等間違っていたらゴメンナサイ。
先日のビヨンセの東京ドーム・ライブ、これはワールド・ツアーの初日となる記念すべきライブであり、ビヨンセらしい、華やかでゴージャスな、そしてシンガーとして、エンターテーナーとして、さらに現在最高峰のディーヴァとして、ど真ん中のステージでした。
以下、完全にネタバレになりますので、これからビヨンセのコンサートに行かれる方は読まないことをお薦め致します。
予定より45分押しでスタート。スモークが炊かれる中、ギンギラギンの衣装でビヨンセ登場。ドワーと盛り上がる会場。既に総立ち。で、いきなり「Crazy In Love」からスタート。そうキタか~! 途中ナールズ・バークレーの「Crazy」を挟むという粋なアレンジ。
続いて新作から「Freakum Dress」。中央モニター・スクリーンの演出と破壊力のあるサウンドが会場を盛り上げます。メタリックなギターがカッコ良い! 新作からの曲がこんなに広い会場に映えるとは思いませんでした。現在のビヨンセの勢いを感じさせてくれます。続く「Green Light」も然り。この曲のラストにはドラムソロが。今回のステージは曲間や曲中にバック・バンド・メンバーのソロ演奏が挟まれ、各々が確かな演奏力を披露しただけでなく、演出としてもとても効果的でした。
そのバック・バンドは例の女性バンド。オーディションで選ばれ、昨年の武道館での誕生日パーティーでもバックを務めていました。ドラムス×2、パーカッション、ギター、ベース、キーボード×2。ホーン×3という大所帯。そこにさらに3人の重量級女性コーラス隊が付きます。完全にショーの一部と化した魅せる演奏振りは、初日とは言え自信を感じさせる堂々としたものでした。特にギター、ベース、キーボード、ホーンの娘達はガンガン前へ出てきます。彼女達がビヨンセとステージ中央に並んで演奏を繰り広げる様は、華やかさ以上にウーマン・パワーを感じずには居られませんでした。
さて、序盤の3曲で完全にドームを我が物にしたビヨンセ。ショーは「Baby Boy」、「Beautiful Liar」、「Naughty Girl」、「Me, Myself And I」と続きます、この辺りはエギゾチックな雰囲気の曲が並び、ショーの構成としても見事。そしてとどめは「Dangerously In Love」。濃密でした。私的には前半のハイライト! 後半のビヨンセの妖艶な筋回しも最高でした。
そして昔ながらのファンには嬉しいデスチャ・メドレー! これも盛り上がりました。いったい何曲やったんでしょう?「Independent Woman」に始まり「Bootylicious」「No, No, No」「Bug A Boo」「Cater 2 U」「Say My Name」「Soldier」「Survivor」。いや、もっと演ったと思います。ただ私のような新しいビヨンセ・ファンにはちょっと長かったかな?みたいな気もしました。
熱いデスチャ・メドレー後のクール・ダウンは、ムーディーなスロー・ナンバー「Speechless」。私的には意外な選曲。しかしこれがまた極上の味わい。ビヨンセが大人っぽくトロトロに聴かせてくれました。熱いビヨンセも良いけど、こういう艶っぽいビヨンセも良いです。
そしてショーも後半。ここからは畳み掛けるような展開。まずは「Ring The Alarm」。ドクロマークの入った帽子を被り、赤のラメラメなコートを振り乱して歌うビヨンセ。カッコ良すぎる! この曲で一瞬にして会場全体を攻めモードに引き寄せます。そして同様な衣装を着た女性ダンサーを引き連れ、お馴染みのロボット・ダンスも披露。続いて「Suga Mamma」、「Upgrade U」。デラックス・エディションのPVを上手く使った演出。やっぱり新作からの曲には勢いがあります。
そして「Bonnie And Clyde」「Check On It」を挟んでまたまた新作から「Get Me Bodied」。この曲は大好きなので超嬉しかったです。PVにある百足ダンスみたいなのも再現されていましたし、最高でした。でも、この曲あたりから、それまで最高のヴォーカル・パフォーマンスを魅せていたビヨンセの高音に力が感じられなくなったような、そんな気もしたんです。気のせいかもしれませんが…。そして「Deja Vu」と続き、ショーは最高潮のまま終盤へ。
短いビデオが上映され、その内容がいつしか「ドリームガールズ」になると場内大歓声! 映画の力を思い知らされます。そしてビヨンセが1人で「Dream Girls」を歌います。ミュージカル舞台のような演出の中、大幅にアレンジが変えられています。そして待ってましたの「Listen」。よりスタンダード的な雰囲気で、わりとサラッと歌っていました。熱唱を期待した私はちょっとがっかりでした。高音部分も微妙にカットしたメロディーで、パンチを効かせる部分もかなりライトに。何故? ラストは大ヒット曲「Irreplaceable」で大団円。アンコールは無し。約1時間45分のショーでした。
ビヨンセは終始笑顔で、最後まで激しく踊りまくり、歌いまくり、その実力と魅力を最大限に見せつけてくれたと思います。ステージ構成も錬られたものでしたし、ライティングや衣装、バック・バンド、ダンサーとの絡みも含めて、最高のエンターテイメント・ショーだったと思います。ですが、多少不満もあるのです。
それは私がスタンド席で観てたこともあるのですが、東京ドームという広い会場の後方まで興奮と感動に包み込むにはあとひと工夫必要だったのかもしれません。モニター・スクリーンですら小さく見えるくらいですから、実はダンサーが出てきても何をやってるのか良く分かりませんでした。もちろんドームですから音も悪いです。そんななか、基本的には歌と演奏とダンスしかない訳ですからね。でも幸いビヨンセの声はよく聴こえました。それが救いです。
それと「Listen」。今回はブロードウェイの雰囲気を意識してか、軽いタッチで歌われていましたが、先のアカデミー賞のような熱くソウルフルな熱唱を聴かせて欲しかったし、それがビヨンセの魅力であり、それこそがビヨンセだと思うのです! なので思い切って「ドリームガールズ・コーナー」を前半に持ってきて、「Listen」をもっと気合い充分にガッツリ歌った方が良かったのではと思ったり…。
あ~、それにしてももっと前の方で観たかった…。次いつ来てくれるか分かりませんが、その時は頑張ってゴールド手に入れるしかないですかね…。
*既に記憶があやふやですので、曲目等間違っていたらゴメンナサイ。