BOB DYLAN / NASHVILLE SKYLINE
昨日、日本でもWOWOWで放送されたグラミー賞授賞式。今年も素晴らしいパフォーマンスの連続でしたね。ま、個人的にはビヨンセもアリシア・キーズも出てないと言うことで、ちょっぴりテンション低めなんですが、それでも流石グラミー賞ですよね。たっぷり楽しませて頂きました。その中でも特に印象に残ったものをいくつか。
まずは何と言ってもボブ・ディランですよ! 何てったって若手のマムフォード&サンズとアヴェット・ブラザーズとの共演でしたからね。両組ともバンジョー奏者がいたりして、新時代のカントリー・ロック的な雰囲気で、かなり気になる存在なんですよね~。で、パフォーマンスはまずマムフォード&サンズの「The Cave」。シンガーがアコギを弾きながらバスドラをドスドス踏んでる。その横にバンジョーとウッド・ベース、キーボードという布陣。さらに奥にはホーン隊も居る。このバンド、今回のグラミー賞で新人賞にノミネートされていたんですが、実はイギリスのバンドで、本国では07年にデビューしてかなりの人気を博しているようです。さすがにイギリスのバンドだけあり、独特の湿り気と、アイリッシュ・パンクっぽいスピリッツを感じましたね。そしてステージはアヴェット・ブラザースに引き継がれる。曲は「Head full Of Doubt」。編成は、シンガー兼キーボード、アコギ、ベース、ドラムス、チェロ。こちらはアメリカのバンドなので、よりザ・バンド的な情緒を感じさせる演奏でした。チェロが良い味出してましたね~。そしてボブ・ディランが登場。先の2バンドとディランのバック・メンバーも交えて「Maggie's Farm」。マムフォードの鍵盤奏者がアコーディオンに持ち替えてたり、アヴェットのシンガーがバンジョーを弾いてたりと、微妙な楽器チェンジもありなカントリー・セッション。ディランの存在感抜群なダミ声が強烈でしたね。最後にはハープも吹いてました。
そしてミック・ジャガー!! ソロモン・バークのトリビュート・コーナーで登場。普通トリビュートと言うと何人かのシンガーが交代で歌う印象がありますが、そこは流石ミック、ラファエル・サディーク率いるバンドをバックにたった一人のオン・ステージ!! 曲は「Everybody Needs Somebody To Love」。60年代に若きローリング.ストーンズがカヴァーしたソロモン・バークの代表曲ですね。それにしても元気ですよ!60歳代後半の男の動きじゃないですね。ミックがグラミーでパフォーマンスするのはこれが初めてだそうですが、確かに、あの時だけグラミーではないような錯覚に陥りました。
ノラ・ジョーンズ&キース・アーバン&ジョン・メイヤーによる「Jolene」。これは功労賞を受賞したドリー・パートンを称えて披露された演奏。やっぱりノラ・ジョーンズは良いですね~。彼女を挟むようにアコースティック・ギターを弾いたキース・アーバンとジョン・メイヤーもさすがに上手かったですね。気合いの入った大きなパフォーマンスも良いですが、案外、こういったちょっとしたセッションがレアな感じで嬉しいですよね。
レディ・アンティベラム。正直、ポップ・カントリーを侮っていました。かなり良かったです。なんか女性シンガーの方、髪型やお化粧のせいか随分雰囲気変わりましたよね? で、ほんのさわり程度ですが「If You Don't Know Me By Now」を歌ったんですよ!ハロルド・ メルビン&ブルー・ノーツ ですよ!つまりテディ・ペンダーグラスをトリビュートした訳ですが、これが良かったですね~。しっとりとしたハーモニーで。もちろんその後に歌った「American Honey」~「Need You Now」も良かったですよ。男女シンガーが良い声してるんですよ!
ミランダ・ランバートの「The Hous That Built Me」。恥ずかしながらこのパフォーマンスで初めて聴きました。と思ったら、ノミネーション・コンサートにも出てたんですね。その時はアップ・テンポの明るい曲を歌っていましたが、今回はスロー・ナンバー。良いですね~。こういうしっとりとしたカントリーは、なんかジ~ンと来ますよね。
そして今回のグラミー賞で驚いたのは、いきなりアレサ・フランクリンのトリビュートから始まったこと。それだけ「アレサが癌により闘病中」というニュースが音楽会に与えた衝撃が大きいということですね。出演はクリスティーナ・アギレラ、ジェニファー・ハドソン、マルティナ・マクブライド、フローレンス・ウェルチ、ヨランダ・アダムス。それぞれが個性を生かした素晴らしい歌声で、アレサの往年のヒット曲を紡いでいく。クリスティーナ・アギレラやジェニファー・ハドソンの気合いの入った歌唱も良かったですが、やっぱりヨランダ・アダムスでしょう!なんか余裕綽々な表現力が堪りませんでしたね。格好良かったです。パフォーマンス後にアレサがコメント映像で登場してくれたことも嬉しかったですね。早く元気になって欲しいです。
あとエミネムも良かったです! ラップに興味のない私は、もちろんエミネムもまったく聴かないのですが、最近のエミネムのパフォーマンスってなんか緊張感あって格好良いですね。リアーナの「What's My Name」も良かったです。やっぱ彼女は存在感ありますね~。
*写真はボブ・ディランの69年作「NASHVILLE SKYLINE」。別に今回のパフォーマンスに関係がある訳ではないんですけど、ディランのカントリーと言えばやっぱこれかな?みたいな。ではパフォーマンスがこれに近かったのかと言えば、まったくそんなこともなかったりすんですけどね…。
昨日、日本でもWOWOWで放送されたグラミー賞授賞式。今年も素晴らしいパフォーマンスの連続でしたね。ま、個人的にはビヨンセもアリシア・キーズも出てないと言うことで、ちょっぴりテンション低めなんですが、それでも流石グラミー賞ですよね。たっぷり楽しませて頂きました。その中でも特に印象に残ったものをいくつか。
まずは何と言ってもボブ・ディランですよ! 何てったって若手のマムフォード&サンズとアヴェット・ブラザーズとの共演でしたからね。両組ともバンジョー奏者がいたりして、新時代のカントリー・ロック的な雰囲気で、かなり気になる存在なんですよね~。で、パフォーマンスはまずマムフォード&サンズの「The Cave」。シンガーがアコギを弾きながらバスドラをドスドス踏んでる。その横にバンジョーとウッド・ベース、キーボードという布陣。さらに奥にはホーン隊も居る。このバンド、今回のグラミー賞で新人賞にノミネートされていたんですが、実はイギリスのバンドで、本国では07年にデビューしてかなりの人気を博しているようです。さすがにイギリスのバンドだけあり、独特の湿り気と、アイリッシュ・パンクっぽいスピリッツを感じましたね。そしてステージはアヴェット・ブラザースに引き継がれる。曲は「Head full Of Doubt」。編成は、シンガー兼キーボード、アコギ、ベース、ドラムス、チェロ。こちらはアメリカのバンドなので、よりザ・バンド的な情緒を感じさせる演奏でした。チェロが良い味出してましたね~。そしてボブ・ディランが登場。先の2バンドとディランのバック・メンバーも交えて「Maggie's Farm」。マムフォードの鍵盤奏者がアコーディオンに持ち替えてたり、アヴェットのシンガーがバンジョーを弾いてたりと、微妙な楽器チェンジもありなカントリー・セッション。ディランの存在感抜群なダミ声が強烈でしたね。最後にはハープも吹いてました。
そしてミック・ジャガー!! ソロモン・バークのトリビュート・コーナーで登場。普通トリビュートと言うと何人かのシンガーが交代で歌う印象がありますが、そこは流石ミック、ラファエル・サディーク率いるバンドをバックにたった一人のオン・ステージ!! 曲は「Everybody Needs Somebody To Love」。60年代に若きローリング.ストーンズがカヴァーしたソロモン・バークの代表曲ですね。それにしても元気ですよ!60歳代後半の男の動きじゃないですね。ミックがグラミーでパフォーマンスするのはこれが初めてだそうですが、確かに、あの時だけグラミーではないような錯覚に陥りました。
ノラ・ジョーンズ&キース・アーバン&ジョン・メイヤーによる「Jolene」。これは功労賞を受賞したドリー・パートンを称えて披露された演奏。やっぱりノラ・ジョーンズは良いですね~。彼女を挟むようにアコースティック・ギターを弾いたキース・アーバンとジョン・メイヤーもさすがに上手かったですね。気合いの入った大きなパフォーマンスも良いですが、案外、こういったちょっとしたセッションがレアな感じで嬉しいですよね。
レディ・アンティベラム。正直、ポップ・カントリーを侮っていました。かなり良かったです。なんか女性シンガーの方、髪型やお化粧のせいか随分雰囲気変わりましたよね? で、ほんのさわり程度ですが「If You Don't Know Me By Now」を歌ったんですよ!ハロルド・ メルビン&ブルー・ノーツ ですよ!つまりテディ・ペンダーグラスをトリビュートした訳ですが、これが良かったですね~。しっとりとしたハーモニーで。もちろんその後に歌った「American Honey」~「Need You Now」も良かったですよ。男女シンガーが良い声してるんですよ!
ミランダ・ランバートの「The Hous That Built Me」。恥ずかしながらこのパフォーマンスで初めて聴きました。と思ったら、ノミネーション・コンサートにも出てたんですね。その時はアップ・テンポの明るい曲を歌っていましたが、今回はスロー・ナンバー。良いですね~。こういうしっとりとしたカントリーは、なんかジ~ンと来ますよね。
そして今回のグラミー賞で驚いたのは、いきなりアレサ・フランクリンのトリビュートから始まったこと。それだけ「アレサが癌により闘病中」というニュースが音楽会に与えた衝撃が大きいということですね。出演はクリスティーナ・アギレラ、ジェニファー・ハドソン、マルティナ・マクブライド、フローレンス・ウェルチ、ヨランダ・アダムス。それぞれが個性を生かした素晴らしい歌声で、アレサの往年のヒット曲を紡いでいく。クリスティーナ・アギレラやジェニファー・ハドソンの気合いの入った歌唱も良かったですが、やっぱりヨランダ・アダムスでしょう!なんか余裕綽々な表現力が堪りませんでしたね。格好良かったです。パフォーマンス後にアレサがコメント映像で登場してくれたことも嬉しかったですね。早く元気になって欲しいです。
あとエミネムも良かったです! ラップに興味のない私は、もちろんエミネムもまったく聴かないのですが、最近のエミネムのパフォーマンスってなんか緊張感あって格好良いですね。リアーナの「What's My Name」も良かったです。やっぱ彼女は存在感ありますね~。
*写真はボブ・ディランの69年作「NASHVILLE SKYLINE」。別に今回のパフォーマンスに関係がある訳ではないんですけど、ディランのカントリーと言えばやっぱこれかな?みたいな。ではパフォーマンスがこれに近かったのかと言えば、まったくそんなこともなかったりすんですけどね…。