ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

@ブルーノート東京

2011-02-12 18:01:13 | ジャズ
今日はカイル・イーストウッドのライヴを観にブルーノート東京に来ています。ジャム・セッション会員はチャージが無料になるということで、喜んで予約したのですが、実は、失礼ながら、この方のことよく知らないんですよね~。あのクリント・イーストウッドの息子さんらしいですね。ま、何はともあれ、生で聴くジャズ、良いに決まってますよね? ヴァレンタインも近いことですし、ロマンチックなジャズが聴けるかな?

グラミー・ノミネート:スタンリー・クラーク

2011-02-12 12:12:03 | ジャズ
STANLEY CLARKE / THE STANLEY CLARKE BAND

もうすぐグラミー賞。今回取り上げるのは『Best Pop Instrumental Performance』部門です。ポップ・インストゥルメンタルって、かなりマイナーな感じですけど、ノミネート曲は以下の通り。

Laurie Anderson / Flow
Jeff Beck / Nessun Dorma
Stanley Clarke / No Mystery
Gorillaz / Orchestral Intro
The Brian Setzer Orchestra / Sleepwalk

前衛的なパフォーマンス・アーティストとし著名な女流ヴァイオリニストのローリー・アンダーソンはルー・リードの奥様ですね。そしてジェフ・ベックの「Nessun Dorma」は、プッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」の中のアリア「誰も寝てはならぬ」のカヴァー。この曲はかのルチアーノ・パヴァロッティの代名詞的な曲で、私、大好きなんですよ。やっぱこの曲はパヴァロッティが歌わないと、という思いがある一方で、これをギター・インストでやってしまうジェフ・ベックはやはり面白いなと。ジェフ独特のアーム使いが秀逸ですね。ゴリラズの「Orchestral Intro」はアルバム「PLASTIC BEACH」の冒頭を飾る短いインスト。オーケストラによる小曲ですが、なんとなくデーモン・アルバーンっぽいメロディに惹かれます。ブライアン・セッツァー・オーケストラの「Sleepwalk」はサント&ジョニーのカヴァー。エイモス・ギャレットの名演が有名ですが、ブライアン・セッツァーもストレイ・キャッツの頃から演っている十八番。そりゃあエイモスと比べちゃうとさすがに分が悪いかもしれませんが、ブライアン・セッツァー版も相当良いです。

とまあ、なかなかマニアックでありながら興味深い楽曲が並んだこの部門。その中でも注目は何と言ってもスタンリー・クラークですよ! なにせこの「No Mystery」でピアノを弾いているのは我らが上原ひろみな訳ですから!! でもパフォーマンス部門とはいえ名義はスタンリー・クラーク個人なので、上原ひろみがノミネートされたことにはならないんですかね?どうなんでしょう?ま、どちらにしても嬉しいですよね~!

元々この曲はスタンリー・クラークが在籍したチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーが75年に発表したアルバム「NO MYSTERY」のタイトル曲。ちなみにその「NO MYSTERY」は当時のグラミー賞で『Best Jazz Performance By A Group』部門を受賞しています。その時から35年が経ってるんですね~。でも上原ひろみはチック・コリアとも縁が深いことを考えれば面白い選曲ですよね。ちなみにリターン・トゥ・フォーエヴァー時代にドラムを叩いていたレニー・ホワイトは、こちらではプロデューサーを務めています。

演奏はスタンリー・クラーク(b)、ルスラン(syn)、ロナルド・ブルナーJR(ds)というスタンリー・クラーク・バンドが核。そこにゲストのチャールズ・アルトゥラ(g)と上原ひろみ(p)が加わる感じ。特に上原ひろみはスタンリーと並ぶこの曲の顔といった感じにフューチャーされています。途中ちょっぴりレゲエっぽくなって、そこから上原ひろみのソロが始まる辺りが良いんですよね~。さらにスタンリーの強力なソロに繋がって、畳み掛けるようなエンディングへ突入みたいな。

この曲は昨年スタンリー・クラークが上原ひろみとレニー・ホワイトのトリオで来日した際にも演っていましたね。スタジオ録音だと所謂フュージョン的なサウンドなわけですが、この時のライヴはシンプルなアコースティック編成だったので、より私好みだったんですよね~。しかもこの曲はホーン隊を加えてステージ終盤に登場し、しかも上原ひろみのソロは熱いラテン調になるという、アレには痺れましたね~。


ちなみにこの曲意外でも上原ひろみが大活躍するスタンリー・クラークのアルバム「THE STANLEY CLARKE BAND」は『Best Contemporary Jazz Album』部門にノミネートされています。