ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ベンダ・ビリリ@イメージフォーラム

2010-09-20 12:35:26 | ワールド・ミュージック
今日はスタッフ・ベンダ・ビリリの映画を見に渋谷のイメージフォーラムに来ています。コンゴ民主共和国の首都キンシャサの動物園や路上で暮らす、車椅子ミュージシャン達のドキュメンタリー映画です。19時の回を予約しました。上映後に来日中のメンバー達によるトーク・ショーもあるとのことで楽しみです!しかしまだ時間あるな~。


帰宅後追記:

素晴らしい映画でした! ポリオという感染症により車椅子生活を強いられている人達を中心にしたバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリ。彼らを中心にしたコンゴ民主共和国の首都キンシャサの風景や日常は、我々日本人にとって衝撃的ではありますが、そこで生活する人々の姿や、そこから生まれる豊かな音楽からは、人間が根源的に持つ素のパワーを感じさせられずにいられません。ま、あまりネタバレになってもいけませんので、多くは語りませんが、アフリカ音楽や黒人音楽に限らず、全ての音楽ファンにお勧めです!

さて、映画のあとは、スタッフ・ベンダ・ビリリのメンバー達によるトーク・ショー。主催者さんは、出来るだけ多くのメンバーに参加してもらうつもりだったようですが、メンバー達の来日が遅れ、成田に着いたのがこの日の朝だったそう。コンゴから36時間かかったとか言ってましたっけ?とにかく飛行機を乗り継ぐ長旅で、車椅子のメンバー達は疲労が心配なので、歩けるメンバーから映画でも主役級のジェロと、ドラムス担当のモンタナのお二人が来てくれました。

日本とは別世界のような映画を見た直後に、その別世界に居た人達が目の前に現れるというのはなかなか不思議な感覚ですね。トーク・ショーでは色々な質問にお二人が丁寧に答える姿が印象的でしたが、結構お茶目な雰囲気も感じましたね。「モンタナさんは、結婚していますか?」 という質問に、「結婚はしていませんが、子供は居ます。」と、ちょっと恥ずかしそうに答えたあと、「それがミュージシャンの生活なのです。」みたいなことを言って笑いをとってました。また、映画ではまだ子供だったジェロも今では一人の子供がいらっしゃるとか。しかも「でも僕も結婚していないんです。」と照れながら答えてました。ジェロは映画でも印象的だった自作の“サトンゲ”という楽器を持参していてくれまして、最後にちょろっと演奏もしてくれました。

今回のトーク・ショーにはツアー・マネージャーの方も同行してくれてまして、コンゴのミュージック・シーンについて興味深い話を色々話してくれたのも印象的でした。例えば同じコンゴでも、コノノNo.1はトラディショナルな要素が強く、ベンダ・ビリリの音楽はもう少しモダンな感じだとか、そんなようなことを。なるほど~。確かにそれは言えてますよね。コノノは秘境感が強烈ですけど、ベンダ・ビリリはもっと開かれてる感じがします。もちろんどちらも好きですけど。

トーク・ショーのあとは、実はベンダ・ビリリのリーダーであるリッキーが映画館の前で待っている(車椅子なので映画館に入れなかった。)ということで、急いで外へ。私が表に出たときは車椅子に腰掛けたリッキーが既に大勢に方々に取り囲まれていました。リッキーはみんなに笑顔で接し大盛り上がりでした。で、その場でサイン会になり、私もパンフレットにサインを頂きました。



表にはロジェとモンタナの、裏にはリッキーのサイン。




こちらは、今年の6月に横浜で行なわれたアフリカン・フェスタに展示された、リッキー達が乗っている車椅子のレプリカ。自身の手で漕げるように改造されてある、かなり大きな車椅子なんです。


さて、21日はユネスコのイベントです! スタッフ・ベンダ・ビリリのパフォーマンスもあるとのことで楽しみです!