CARLOS JOHNSON / ENCORE!LIVE AT B.L.U.E.S. ON HALSTED
9月12日、赤坂B♭にてカルロス・ジョンソンを観てまいりました!
その圧倒的なテンションと、破裂せんばかりな入魂のスクイーズから「命を削ってギターを弾く男」と評される、現行シカゴ・ブルースを代表するギタリスト、カルロス・ジョンソン。私は彼のライヴを観るのは今回で4回目。何度観ても素晴らしい。彼のブルースを体験すると、やわなブルースは聴けなくなっちゃいますよ~。
さて今回の赤坂B♭、初めて入るライヴ・ハウスでしたが、思った以上に広くて驚きました。正直、昨年も来たし、新作も出てないし、大々的な宣伝活動もしてないようでしたので、ちゃんとお客さんが入るのかちょっぴり心配だったりもしたのですが、満席ではないものの、充分な盛況振りで、とりあえず安心しました。
開演時間を少し過ぎた頃、バンド・メンバーとカルロスが登場。カルロスは相変わらず大きなお腹。バックは日本人のバンドでドラムスとベース、キーボドというシンプルな編成。1曲目は「Mercy, Mercy, Mercy」。ジョー・ザビヌルが作曲しキャノンボール・アダレイで有名な、もはやスタンダードと言っても良い超有名曲ですね。こういったソウル・ジャズな曲がカルロスには案外良く合うんですよね。別にあからさまなブルース・アレンジが施されている訳でもなく、かなり真っ当なカヴァーだと思うのですが、そこに乗るカルロスのギターはジャジーだったり、ソウルフルだったりしながら、じわりとブルース・フィーリングを染み込ませてくる。でまたカルロスのトーン・コントロールが素晴らしいんですよ。まろやかに歪んだ太い音色が堪らなくね。そしてちょっとハスキーな歌声もソウルフルで良いんです!
2曲目は「Ain't Nobody's Business」。これは色々なアーティストに歌い継がれるブルースの大スタンダード。アダルトなジャズ・ブルースな雰囲気。ギター・ソロでは早くもカルロスが観客席に降りて徘徊を始める。え?もう!みたいな。しかもCDを売ってる物販コーナーのお兄さんの目の前で止まりマン・ツー・マンでソロを弾きまくる。え?そこで!みたいな。その後は女性客の前で立ち止まっては甘いソロを披露。ま、基本的に女性大好きですからね、この人多分。ホール係のお姉さんとはまるでチークダンスを踊るような感じで弾いてましたし。とにかくヴォリュームを絞って、消え行くような音色で繊細にスウィートに弾くカルロス。そしてロング・ヘアの若いお姉さんの前で徐々に熱を上げていくカルロス。そして一気にフル・ヴォリュームへ上げるカタルシス! その太い音色と音圧が凄い!そして まあ、驚異的なスクイーズですよ。極限的なブルース衝動! 堪りませんね~。女性の目の前でこれでもか~!!!と弾きまくる!
やんやな喝采のなかステージに戻るカルロス。次の曲ではカルロスが“モト”と呼ぶ旧友、牧野元昭氏が紹介されます。カルロスの東京公演ではお馴染みの人ですが、90年代にはシュガー・ブルーのギタリストを務めていた人だそう。それにしてもゲストなので終盤に出てきそうですが、早くも登場でした。ここからは牧野氏がサイドからカルロスをサポート。もちろんリード・ギターも弾くし、カルロスと二人で掛け合いを演ったり、息のあったコンビネーションを見せてくれましたね。また牧野氏が良いギターを弾くんですよ! で、JBのようなファンキーな曲だったんですけど、よくわかりませんでした…。
続いて「In And Out」。何故か最後にクラプトンの「Change The World」?を弾いてみたり。そして「High Heel Sneakers」のようなノリの良い曲で盛り上げ、必殺のスロー・ブルース「Don't Ever Leave Me」。流石の展開ですね。さらにジョニー・ギター・ワトソンの「Real Mother For Ya」。この曲は格好良いですよね~。そしてこういったミドル・テンポのブルースでのカルロスのギターがまた格別なんですよ! スローとはまた違う濃密な黒いノリが。もちろんそんなファンキーなノリのなかにもブルーな激情を込めてきますからね。そしてこの曲の後半ではワン・コーラスごとにどんどんコードを上げていくんです。昨年も演ってましたけど、このコードが上がる瞬間の高揚感が堪らない。まだ上げるの?っていうぐらいくどい程に上げていく。そして最後はコードを上げながらカルロスと牧野氏がギター・ソロを掛け合うという興奮のエンディング! いや~、凄かった。
そして拍手喝采の中、10分後に戻ってくると言い残しステージを去るカルロス。ここまでたった7曲ですが既に2時間。濃密です。という訳で第2部につきましては次回につづく。
*写真はカルロス・ジョンソンのライヴ盤「ENCORE!LIVE AT B.L.U.E.S. ON HALSTED」。確かにこのライヴ盤は凄いですけど、カルロスのギターは、やっぱ生で聴かないと! ちなみにサインは昨年頂いたものです。
→カルロス・ジョンソン@赤坂B♭ その2
9月12日、赤坂B♭にてカルロス・ジョンソンを観てまいりました!
その圧倒的なテンションと、破裂せんばかりな入魂のスクイーズから「命を削ってギターを弾く男」と評される、現行シカゴ・ブルースを代表するギタリスト、カルロス・ジョンソン。私は彼のライヴを観るのは今回で4回目。何度観ても素晴らしい。彼のブルースを体験すると、やわなブルースは聴けなくなっちゃいますよ~。
さて今回の赤坂B♭、初めて入るライヴ・ハウスでしたが、思った以上に広くて驚きました。正直、昨年も来たし、新作も出てないし、大々的な宣伝活動もしてないようでしたので、ちゃんとお客さんが入るのかちょっぴり心配だったりもしたのですが、満席ではないものの、充分な盛況振りで、とりあえず安心しました。
開演時間を少し過ぎた頃、バンド・メンバーとカルロスが登場。カルロスは相変わらず大きなお腹。バックは日本人のバンドでドラムスとベース、キーボドというシンプルな編成。1曲目は「Mercy, Mercy, Mercy」。ジョー・ザビヌルが作曲しキャノンボール・アダレイで有名な、もはやスタンダードと言っても良い超有名曲ですね。こういったソウル・ジャズな曲がカルロスには案外良く合うんですよね。別にあからさまなブルース・アレンジが施されている訳でもなく、かなり真っ当なカヴァーだと思うのですが、そこに乗るカルロスのギターはジャジーだったり、ソウルフルだったりしながら、じわりとブルース・フィーリングを染み込ませてくる。でまたカルロスのトーン・コントロールが素晴らしいんですよ。まろやかに歪んだ太い音色が堪らなくね。そしてちょっとハスキーな歌声もソウルフルで良いんです!
2曲目は「Ain't Nobody's Business」。これは色々なアーティストに歌い継がれるブルースの大スタンダード。アダルトなジャズ・ブルースな雰囲気。ギター・ソロでは早くもカルロスが観客席に降りて徘徊を始める。え?もう!みたいな。しかもCDを売ってる物販コーナーのお兄さんの目の前で止まりマン・ツー・マンでソロを弾きまくる。え?そこで!みたいな。その後は女性客の前で立ち止まっては甘いソロを披露。ま、基本的に女性大好きですからね、この人多分。ホール係のお姉さんとはまるでチークダンスを踊るような感じで弾いてましたし。とにかくヴォリュームを絞って、消え行くような音色で繊細にスウィートに弾くカルロス。そしてロング・ヘアの若いお姉さんの前で徐々に熱を上げていくカルロス。そして一気にフル・ヴォリュームへ上げるカタルシス! その太い音色と音圧が凄い!そして まあ、驚異的なスクイーズですよ。極限的なブルース衝動! 堪りませんね~。女性の目の前でこれでもか~!!!と弾きまくる!
やんやな喝采のなかステージに戻るカルロス。次の曲ではカルロスが“モト”と呼ぶ旧友、牧野元昭氏が紹介されます。カルロスの東京公演ではお馴染みの人ですが、90年代にはシュガー・ブルーのギタリストを務めていた人だそう。それにしてもゲストなので終盤に出てきそうですが、早くも登場でした。ここからは牧野氏がサイドからカルロスをサポート。もちろんリード・ギターも弾くし、カルロスと二人で掛け合いを演ったり、息のあったコンビネーションを見せてくれましたね。また牧野氏が良いギターを弾くんですよ! で、JBのようなファンキーな曲だったんですけど、よくわかりませんでした…。
続いて「In And Out」。何故か最後にクラプトンの「Change The World」?を弾いてみたり。そして「High Heel Sneakers」のようなノリの良い曲で盛り上げ、必殺のスロー・ブルース「Don't Ever Leave Me」。流石の展開ですね。さらにジョニー・ギター・ワトソンの「Real Mother For Ya」。この曲は格好良いですよね~。そしてこういったミドル・テンポのブルースでのカルロスのギターがまた格別なんですよ! スローとはまた違う濃密な黒いノリが。もちろんそんなファンキーなノリのなかにもブルーな激情を込めてきますからね。そしてこの曲の後半ではワン・コーラスごとにどんどんコードを上げていくんです。昨年も演ってましたけど、このコードが上がる瞬間の高揚感が堪らない。まだ上げるの?っていうぐらいくどい程に上げていく。そして最後はコードを上げながらカルロスと牧野氏がギター・ソロを掛け合うという興奮のエンディング! いや~、凄かった。
そして拍手喝采の中、10分後に戻ってくると言い残しステージを去るカルロス。ここまでたった7曲ですが既に2時間。濃密です。という訳で第2部につきましては次回につづく。
*写真はカルロス・ジョンソンのライヴ盤「ENCORE!LIVE AT B.L.U.E.S. ON HALSTED」。確かにこのライヴ盤は凄いですけど、カルロスのギターは、やっぱ生で聴かないと! ちなみにサインは昨年頂いたものです。
→カルロス・ジョンソン@赤坂B♭ その2