goo blog サービス終了のお知らせ 

ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

グラミー賞授賞式

2010-02-02 16:05:14 | フェス、イベント
TAYLOR SWIFT / FEARLESS

グラミー賞授賞式、生中継を観ました!!

一番気になるのはやっぱりビヨンセの結果ですよね。主要部門の『Song Of The Year』を含む6部門の受賞。まあ、万々歳って訳でもないですが、主要部門を一つ取れたんですから良しとしましょう。でも正直、『Album Of The Year』を取って欲しかったな~、とも思うんですよね。で、その『Album Of The Year』を受賞したのはカントリー界の若きヒロイン、テイラー・スウィフトの「FEARLESS」(写真)。私は案外、テイラーが主要3部門全てを持っていくのではないかと思っていたのですが、ソングはビヨンセ、レコードはキングス・オブ・レオンでしたね。

そしてお楽しみのパフォーマンス、個人的にはやっぱりビヨンセですね。「Halo」を歌うのかと思ったら「If I Were A Boy」でしたね~。数曲でマルチ・ノミネートされているのに敢えてノミネートされてないこの曲を選んだ真意は分かりませんが、流石に気合い充分で格好良かったです。やはり最強です。それと3Dメガネをかけてマイケル・ジャクソン・トリビュートを楽しむ姿も微笑ましかったですね~。

新人賞を受賞したザック・ブラウン・バンドも良かったです。正直、新人賞にノミネートされるようなアーティストは、たとえカントリー系でもポップ色が強い印象があるグラミーなので、個人的にここはノー・チェックでした。しかし以外と土っぽいバンドなんで驚きました。レオン・ラッセルとの共演というのも良かったですが、何と言っても中心人物ザック・ブラウンのギターですよ!! あれは凄かった! アコギをあのアタックの強さでアレだけ速弾きするのは驚異的です。ある意味パンキッシュ。

驚いたと言えばレス・ポールのトリビュートでジェフ・ベックが登場しましたが、そこでヴォーカルをとったイメルダ・メイ。日本でも最近話題になっているアイルランド出身のロカビリー/ジャンプ/スウィング系の女性シンガーですけど、まさかグラミーに出てくるとは思っていなかったので、思わず身を乗り出してしまいました。ま、グラミーということもあってか上品な演出でしたけどね。出来れば彼女らしいパンチの効いた歌が聴きたかったな~と思ったり。

あとはマクスウェルですね。空間にソウルなフィーリングが染み入るような感じで素晴らしいパフォーマンスでした。後半にロバータ・フラックとの共演というのもグラミーならではでしたね。微妙に出だしを間違えた感はありましたけど…。共演と言えばメアリー・J. ブライジ&アンドレア・ボチェッリは聴きごたえありましたね。二人のリズムの感じ方がまるで違いながらも、ここぞというところはしっかり噛み合ってくる。そこがまたスリリングで素晴らしかったですね。それにしてもボチェッリは凄いですね。

全体的に、今回も共演企画が多かったとは言え、例年のような派手さより、各アーティストの個性を重視した、聴かせるパフォーマンスが多かったように思います。大掛かりなトリビュート企画もありませんでしたし。でも話題性先行の無闇やたらな共演が続く展開にも少々飽きてきた感があったので、個人的には好感がもてるショーでした。

パフォーマンス以外では、伝説のデルタ・ブルースマン、デヴィッド・ハニーボーイ・エドワードが印象的でした。この人には功労賞が贈られましたが、本人がちゃんと会場に来ていましたね。もう90歳を超えてますよね? 賞と拍手を送られてもほとんど表情を変えない、格好良い爺さんでした。

それと昨年亡くなられた方々を偲ぶコーナー。そこで初めて知りましたが、ケイト・マクギャリグルって亡くなられたんですね。カナダ生まれの姉妹フォーク・デュオ、ケイト&アナ・マクギャリグルの妹の方で、ルーファス・ウェインライト、マーサ・ウェインライトのお母さんですね。近年もエミルー・ハリスの作品なんかで素晴らしいコーラスを聴かせてくれていたのに…。まだ60代前半ですよね。残念です。毎年このコーナーは感慨深いですけど、スヌークス・イーグリンが映った時とか、テディ・ペンダグラスで拍手が起こった時とか、なんかジーンときちゃいましたね。でもエディ・ボやボビー・チャールズは出てきませんでしたね…。


次回は気になる受賞結果のマニアックなところを。