ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

壊れていた時

2016-11-03 22:42:04 | 家庭生活
今はとても穏やかなケン太。
感情が波立つことはほとんどありません。

でも、あの頃は・・・

ケン太が小5で不登校になった時、
義母が心配して北海道から駆けつけてくれました。

学校に行かないで家にいるということ。

親が言って動かないのであれば、
第三者が話を聞いてあげたほうがいいと。


ケン太は義母によく懐き、よく遊んでもらっていました。
義母が泊まりに来てくれた時は、必ず、一緒の部屋で寝ていました。

ケン太がひとりで義母に会いに札幌に行った時もあります。


しかし、その時、来てくれた時には
義母に話かけられただけでイライラしているのがわかりました。

「何かして遊ぼう、トランプでもなんでもいいから好きな物もってきて」

と義母が言うと、

クローゼットにあった遊び道具、盤ゲームからおもちゃ類を次から次へと出してきます。

義母が「あらら、そんなに出さなくても」と言うと

さらに投げつけるように出してきて、部屋中にまき散らし、
手が付けられなくなりました。

明らかに異常行動でした。


とても話ができる状態ではないと察した義母は
本当は1週間くらい泊まる予定でしたが、1泊で帰ることになりました。


叔母の家に移ることになり、翌日、叔母が義母を迎えに来てくれました。

手土産を持ってきてくれて、
叔母がケン太に「これ仏さんにあげてくれる?」と言いました。

ケン太が動かなかったので、私が促すと、不機嫌そうに仏壇に置き、
私が台所に入った時に、ケン太も一緒に入ってきて、
私に何度も何度も蹴りを入れました。


その様子を見た叔母が、

「帰った方がいいね」と私の耳元で囁き、

30分も経たないうちに義母を連れて出て行きました。

家の外まで見送ると、義母が

「私が来てかえっておかしなことになってしまったね。ごめんなさいね」と。

申し訳なさそうに帰っていきました。

とても切なかったです。


この時、ひと時の暴力がなくなり、表面的には落ち着いているようにみえていた時でした。

家族とは波風なく過ごせるようになってきていたのに、
義母や叔母の前で見せた異常行動にとてもショックを受けました。

家族以外との接触がケン太にはまだ難しいようでした。

それも赤の他人ではなく、とても身近な人間なのに。

それほどまでに壊れてしまっていたんだなと。。。

事の重大さを受け止めずにはいられませんでした。



今回、義母が来て

まだバイトをせずに家にいるケン太なので、
状況はいいとは言えないけど、

「でも、明るいからいいじゃない」と。

「あの時は、壊れていたからね」と。


あの時に比べていいからいい、というのは違うのかもしれない。
現実を見ればね。


でも、壊れたままで、もう元には戻れないかもと思ったあの日。

壊れたままじゃなかった。。。


あの日があったから

今がまだいいと思える。

また何かあったら、あそこまで堕ちるという覚悟を持つこともできた。


あの時・・・がいろんなことを教えてくれた。


ずっと忘れることはないだろう。

忘れてもいけないのだろうな。




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