ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

中学受験のつめ跡②

2016-09-11 23:59:36 | 不登校のこと
転塾し楽しそうに通っていたケン太ですが、
課題の量は半端なかったです。

全部やることは求められていなかったのです。
課題に優先順位がついていました。

でもきっとトップクラスの子は全部、やるはず!
できる範囲でいいとするのは、トップとの差がさらに開くということ。
トップを目指すのなら、全部こなしていかなければ!

ケン太もそのつもりでした。


でも、やってもやっても終わらない課題。

完全にキャパオーバーでした。

これが終わったら出かけようと約束しても、出かけられなくなる。
まだ終わっていないのに、何か他のことをし始める。

私も不機嫌な時が増えていきました。
課題をやらないと許さない目つきになっていたと思います。

やらないと認めてもらえない。
時間的にも精神的にも追い込まれ・・・

多分、この時、ケン太の自己肯定感がどんどん下がっていったと思います。


そして、ついに家出をします。

朝、勉強を始めようとしたら姿が見えませんでした。
夕方、保護してくれた方から電話が入り迎えに行きました。

車で40分以上もかかる所でした。
さらに家とは逆方向に向かって歩いているところを保護されました。

もう戻るつもりはなかった・・と。
課題をやるのが嫌になった・・と。

それまで、どうにか繋がっていた気力がプツンと切れてしまいました。

翌日、塾を辞めました。


それでもケン太は受験を断念したわけではないのです。
「受験したい」と言いました。

その後、2度、転塾し、最終的には自宅学習になりました。

主人が教材を揃え、ケン太と一緒に計画を立てて実行していきます。

でも、ケン太の中でどこか頑張りがきかなくなっていました。

「やる」と言うのにやらない。
集中力がすぐ途切れる・・・

あの時、プツンと切れてしまった気力。やる気。
もう取り戻せなくなっていました。


ケン太が受験したいと言うからこちらもその体制でいるのに・・・

何か言いたくなります。

塾と違って、自宅学習はやることが見えるため、
余計に苛立ちが増えます。

ここから親の叱責に暴力が出始めます。

そして当てつけのように学校を休み始める・・・


学校を休むようになったのは、それだけが理由ではないと思います。

自己肯定感が下がっていたためか、気持ちがネガティブになっていて、
先生の悪口、友達の悪口がでるようになっていました。

中学受験塾の勉強はかなり先の方までやるので、
小学校の授業はもはや簡単すぎて、面白くないものになっていました。

小学校が楽しい所ではなくなっていたと思います。


暴言、暴力で心のバランスが崩れ
完全不登校になってからは、昼夜逆転になりゲーム三昧で生活が乱れ・・・
とても勉強など出来る状態ではありませんでした。

学校に行かないわけですから、中学受験どころではありません。

6年生で復学しましたが、まずは生活を元のペースに戻すことで精一杯。
ケン太も友達とまた遊べるようになったのが嬉しくて、飛び回っていました。

もう誰も中学受験のことに触れることはありませんでした。


その後、ケン太は公立中学に入り、普通に学生生活を送っていました。


でも、ケン太の中では受験への未練があったのです。


続きます。





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