アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

歌舞伎ワークショップ

2005年08月01日 | 歌舞伎
2005年5月7日 江戸東京博物館ホール
2005年7月   歌舞伎チャンネル

狂言作者やお囃子さんと打ち合わせる吉右衛門の後ろでは、
大道具さんがトンテンカンテン。
搬入風景もチョコッと映ってます。
馬が組み立てられたり、蝦蟇の着ぐるみをチェックしたり…。
会場は大入り~!!小学生がいっぱいだぁ!

オープニングからズズンッッッと大~きな蝦蟇が登場―!
瞬きしてみたり、お口ア~ングリ開けてみたり。
中から出てきたのは、羽織袴姿の吉右衛門―!!
ひぇ~ッ!!こんなことやってくれちゃうなんてー!
VIVA!播磨屋~ッ!!

「ワークショップはお勉強会ではありません。遊びましょう。
今日はここが“歌舞伎のオモチャ箱“。
蓋を開けると色んなものが出てきます。」つかみもOKだ!

パッパカ走り出たのは馬~!
子供も大人も乗せちゃうヨ。お馬さんもガンバッテルヨ。
「本物の馬のようだった」と口々に大絶賛っ!!

お次に登場は差し金。
蝶・千鳥…おっと!鼠が出てきた。と思ったら、
いつの間にか着ぐるみネズミに変身だ!
とんぼ切ります!走ってます!
エイヤッ。退治する吉右衛門。バ~ッタリ。

附け打さんの音に合わせて、見得の数々を披露―!
お客さんが団体でやりますよ~。上手く出来たら御喝~采。
「歌舞伎がこんなに楽しいとは思わなかった」
子供のこの感想には、思わず俳優達もニッコリ。

BGMコーナー。
鳴り物さんが奏でるのは、♪ヒュ~ドロドロ…♪。
「ちょっと気持ち悪かったね」と吉右衛門。
みんなのイマジネーションを膨らますのにはこれがイチバン。
♪雪音♪本当は無音なのに音を作っちゃう。
「これが日本人の感性です。」

音の紹介はつづいて効果音に。
小雨 → 大雨 → 雷 → 夜が明けて一番鶏の声

黒御簾にいた鳴り物さん達は、踊りになると長唄さんと合体。
舞台上で数々の曲を御披露―!
舞踊付きだよん(『雨の五郎』『鷺娘』)

最後に吉右衛門
「全て歌舞伎の世界です。是非1度観に来て下さい。お待ちしています。」

「役者の違う一面を体験できた」「子供の頃にあればヨカッタのに」
という大人から子供まで、みんなルンルン♪。

蝦蟇の着ぐるみには、学校廻りのワークショップ時代から入っていたそうで、
本当は煙も出したい!らしい吉右衛門。
スムーズな舞台進行と飽きさせない趣向。
これならいつでも参加したいゾ。
と感服してたら、台本作ったのは吉右衛門!!アッパレ~。

「歌舞伎は敷居が高くなっちゃったんで、ここで遊びながら楽しんでもらいたいんです」
これぞまさしくワークショップの真髄なのだ!

若手や中堅ではなのですよ。スター吉右衛門が、
先頭に立って歌舞伎の普及に尽くしてる。これ!スゴイっしょ!
地位と身分に胡座かいてないね。懐が深いね。歌舞伎を愛してるね。
VIVA!播磨屋~ッッ!!


☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。