アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

社会人のための文楽入門・ういーくえんど文楽

2005年08月11日 | 文楽
2005年7月・22・29日 8月5日 国立文楽劇場

夏の文楽は3部制。
会社帰りの人にも門戸を広げようと午後6:30開演。
でもいつも閑古鳥鳴いてます、鳴いてます。

今年は初の試みっ。
”社会人のための文楽入門・ういーくえんど文楽”
公演中の金曜日 午後7時開演 合計3回!

最終回に参加してみました。
補助席が出る超満員っ!外国の人もっ。
ナビゲーターは住大夫っ!!
だからこそ、どーせ常連さんばかりなのでしょー。

「今日初めて文楽観る方、どれくらいいてはりますか?」
住大夫の声に挙手がっっ。
50人はいたぞぞぞっっ。ビビビックリっっ。嬉しいやないかいなぁぁ。
そういえば、スーツ姿の男性をお見掛けいたしました。

さて、人間国宝の竹本住大夫。
喋り口調は、生粋の大阪弁。
私なんぞ到底喋れない言葉遣いがワンサカ。
気取らない姿は、ご近所のオモロイお爺ちゃんなのだ。
「若手を育てんならん。それがストレスでんねん」と笑いを誘ったりする。

聞き手の高木浩志氏(文楽研究家)と、熱く楽しくお喋り。
人形浄瑠璃は”情の世界”っっ!
様々な人形の頭(かしら)を前に、浄瑠璃の使い分けを披露。
女性では、第2部「桂川連理柵」の女房のお絹。姑の婆。14歳お半。
「14歳に聞こえますか?聞こえへンとは言われんやろけど」
場内は温かい拍手で答えます。

「泣く場面で太夫が本当に泣いてはいけない」
難しいと思うんですけど。じゃぁどうすんのかな?
「音(おん)です」
例えば一昔前の駅のアナウンス。実演付き!
そういえば、今は味気ない声やなぁ。

「声はここから出します」
住大夫が指を差したのは、オデコの真ん中。
腰とお腹も大切。
ふむふむ。それってクラシックを歌う時と同じなのでは?
「歌手では、美空ひばりさんがそうでしたな」

”文楽作品の舞台は大阪にある”と続きます。
「曽根崎心中」も「夏祭浪花鑑」「冥途の飛脚」などもそう。
そうして今から観る『摂州合邦辻』は、天王寺界隈の話。

でも、お初の人の心をキャッチできんのかなぁ。
動き少ないし、派手な連れ弾きもないし、
なんてったって、眼の前で喋ってた住大夫が出えへんやん。
あのお爺ちゃんのお仕事拝見。っつうのがオモロかったやろに。
「第2部を観て下さい」と盛んにアピールしてましたけど…。

ロビーで貰った団扇には、11月公演『本朝廿四孝』の宣伝が!
これでパタパタやったら文楽の事忘れへんかもしれん。
でもって、裏面に印があった人には”文楽グッズ”進呈!
ハズレた…。

『摂州合邦辻』へつづく。

☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。