
紀伊国屋ホール 8/25(金)
巣林舎(そうりんしゃ) 第4回公演
『出世景清(しゅっせかげきよ)』 作:近松門左衛門
8/23~27 紀伊國屋ホール
歌舞伎や文楽でお近づきになれた近松門左衛門さ~ん
現代劇でもっと親しくなりたいの~
当日券に並ぶ人々が!けっこー売れてるんだな。
学生多し。小学生の姿も。
ゆった~り、のんび~りした客席の雰囲気。
ロビーには手作りの「年表」が貼ってあるヨ。
今日の公演の参考になるのだゾ。フムフム
パンフより
『出世景清』とは巣林子近松門左衛門が
貞享二年(1685)竹本義太夫のために書きおろした浄瑠璃で、
その現代版が今日観ていただくものです。
近松の『出世景清』は、
それまでおよそ百年の歴史を持った浄瑠璃を
「古」浄瑠璃と括弧をつけて棚上げし、
「新」浄瑠璃として新しい展開を始めた作品です。
以後の歌舞伎・文楽の「景清物」の原形ともなったのでした。
(鳥越文蔵)
開演10分前に解説あり!
アレレ~。
渡辺保が喋りだした~
鳥越文蔵(早稲田大学名誉教授)のピンチヒッターなんだと。
チェ~、程好いお湯につかってる感じの、
イイ気持ちになっちゃう。あの解説!
それが聞きたかったのにぃぃ
でも、病気ではないらしい、ヨカッタ~。
70歳越えるとヒヤヒヤするね
”現代劇”として観て欲しい。
坂田藤十郎で演ったことがあったが、
浄瑠璃として観ると、元来のパターンとして観てしまう。
是非、今日は『骨格』を観て欲しい。
森光子の「放浪記」と同じ
現代物としてみると、視点や意図が見えてきます。(by渡辺保)
屋島、壇ノ浦の合戦に敗れて5年
悪七兵衛(あくしちびょうえ)景清は、熱田神宮にいた。
妻子がいる身でありながら、
大宮司の娘小野姫と寝食を共にする毎日。
だが、源頼朝を討つ心がある!
憎っくき仇は奈良へ上洛!いざ行かん~!
再会したのは畠山重忠!
チャンチャンバラバラ~!やってはみたけど、
今は逃げるが勝ちみたい。
そうだ京都行こ~!(byJR東海)
そこには、阿古屋と2人の息子が待っていた…。
女優が子供や男役を演っている!
ウピョ~。
これがまた粋にきっちりハマってるのヨ
でも、至福の時はほんの一瞬。
小野姫が「恋しい~景清サマ~」
追っかけて来ちゃった。ア~ア
嫉妬の炎がメラメラメラ~!!
阿古屋の心は般若に変わる…。
やがて、阿古屋の兄と、按摩とその女房。
この三角関係が、阿古屋を信じられねえ行動に
向かわせたー。
女優・吉野佳子の手にかかったら、
阿古屋は見事に生身の人間。
血も通い、怒りも沸き、涙も出、叫びもする
獄舎に繋がれた景清。
二股掛けた男に同情の余地なし。
ところが、
「思い出す恨みが恩より勝る」
と両目を潰す、景清の姿。
ここで初めて、人間の深さと曖昧さを知る…。
私なのでごぜ~ました
『景清』って伝統芸能の中に沢山いるんだってね。
歌舞伎十八番の四番は
『大銀杏栄景清(おおいちょうさかえかげきよ)』
観た事無いけど…。
『壇浦兜軍記』の『阿古屋』は、文楽で観たぞ。
昨年は、中村吉右衛門が、能を下敷きにした作品を上演。
『日向嶋景清(ひにむこうしまのかげきよ)』
へえ~、『錣引(しころびき)』ってのもあるのね。
これまでは、いつも異次元空間の出来事で、
感情移入なんてしたことない。
でも、巣林舎の『出世景清』は、登場人物が生々しかったー。
ピリピリする感情が生まれた~。ミステリアス~
太鼓やお囃子のナマ演奏で描く、ノンストップの1時間15分。
いつも観ている芝居とはチト違う。
「カレー(伝統芸能)もいいけどハヤシ(巣林舎)もね」
ってな空間だ!来年も行くゾ~!!
次回公演
2007年10月10日~16日 紀伊国屋ホール
「信州川中島合戦」
こちらもどうぞ
→ 2005年公演 「曽我会稽山(そがかいけいざん)」
→ 巣林舎
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