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アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

劇団民藝 仕事クラブの女優たち

2017年12月27日 | 演劇

今年最後の劇団民藝公演! 

2017年12月14日(木)
三越劇場 18:15開演 7列上手サブ 

「仕事クラブ」の女優たち
原案:青木笙子
作:長田育恵
演出:丹野郁弓
出演:奈良岡朋子、吉田陽子、桜井明美、
 中地美佐子、藤巻るも、新澤泉 
 千葉茂則、境賢一、天津民生、神敏将、
 平松敬綱、吉田正朗、大野裕生、平野尚、近藤一輝 

芝居は男性にのみ許された仕事であった頃、
築地小劇場に始まる新劇運動は「女優」と
いう道のりへ新たな方向を開いた。
しかし、戦争の足音が迫りくる、新劇への
弾圧は激しさを増す。
生活苦にあえぐ女優たちが考案したのは、
食えない女優によるアルバイト斡旋業「仕事クラブ」。
ドキュメンタリー原作を題材にした
長田育恵、書下ろし意欲作。 

あらすじ
大正から昭和にかけて、新劇という新しい演劇が生まれていた。
夢と理想に燃えてはいても日々の暮らしにはまるで無頓着な
男たち。『どん底』の巡礼ルカのセリフそのままに
「パンがない時には蕪でも食べるよ」と呟いてはみるものの、
いかんせん生活できない。
そこで立ち上がった女たちが始めた副業の数々…洗濯や家政婦、
筆耕にマネキンなんでもござれ。あいつぐ検閲に上演中止、
検挙にも事欠かない苦しい毎日の中で、女優たちは芝居に悩み、
恋に悩み、貧困に悩み、それでも生きることを諦めないのだった。 

食えない女優によるアルバイト斡旋業
「仕事クラブ」。 

昔の女優も大変だったんだなぁ。
今だって専業で生きてる人なんて、
ほんの一握りでしょ。
テレビに出て人気が出ればいいけれど、
舞台一筋の役者に、
そんな生活が出来るはずがないし。
なぁんて思いながら… 

幕が上がってみると、
あまりにも時代が違い過ぎて
ブっ飛びぃいいい!!
プロレタリアだとか築地小劇場だとか。
そういう言葉が出てくるだろうとは
思っていたから、
そこは頷きながら観てたんだけどさぁ。

グギョギョォオ!!
何にビックラこいだかっていうとね、
芸術の存在感!!
ド~ン!!だよ。
ドド~ン!!なんだよぉお。
とにかくデカイわけよ。
圧倒的なわけなのよっっ!!

演劇ってものが
これほど人々の心の拠り所で…
だからこそ、
翻訳物じゃなくって、
オリジナル作品を上演して
人々を刺激されると、
国としては困るわけだよね。
扇動されちゃうとね。

なもんで、
脚本の段階から
チェックを入れまくる!
難癖つけて上演させない!
たとえ幕を開ける事が出来ても、
アドリブを言うと、即刻上演中止!!
警官たちがドヒャドヒャ
舞台に上がってくるぅうう。
ヒョェエエ!!
果ては、観客の身元まで調査っ。
こうなると行かないよね。
お客もね。
浅草の喜劇に流れちゃった…ぁあ。 

それでも踏ん張るっっ!!
女たちは挫けないっっ!!
でも…まぁ…ね…
1枚岩じゃぁないもんで…。
獄中で頑張る人もいれば、
映画界に転身する人も…。
しかぁし!
気持ちは一つなのだぁああ。
ウルウル…ぅ

女優がスポットを浴びれる芝居が、
もっと観たくなったぁあ。 

個性派の女優たちがいて、
しっかり個々でアピールしてる。
着物も着こなせちゃうよぉ。
VIVA!劇団民藝!! 

出演者達は大先輩達が辿った道を
歩いているんだなぁあ。

奈良岡朋子の役どころは
戦う女優達を見守る御婆ちゃん。
謎めいてたわぁ。 

『志を持つ』って、
半端な気持ちじゃぁ出来ない!!
演劇をするために、
権力と戦うって…。
現代じゃぁ
全然想像がつかないよぉお。 
でもこれ、
フィクションじゃぁないんだよねっ!!

今はお手軽に出来るから、
訴えかけてくるものも重くない。
っていうか…
意見や考えや…
大きくいうと思想とか、
歴史や時事問題を
演劇で表現しよう。
なんていう”骨太公演”は、
そんなには無い。
というか目立たないでしょう…。 

国家の行く末から個人の生き方に、
人々の興味が変わってる。
それだけ豊かな国になった。
っていう証なんだろうけど…。
なんだかなぁ…。
今、過去を振り返ることが出来て
良かったよ。 

原作本を読んでみたいんだけど、
出版社ですら品切れっ。
劇場で販売するというもんで、
下さぁい…ぃ。
ドンっ!分厚い…。
重量感たっぷりぃい!
年が明けたらゆっくり読もおっと。 

2017年の劇団民藝作品
ぜ~んぶMYツボに
グッサリぃいい!!
こんな経験お初なもんで
ウッハウハやぁあああ。
楽しい1年だったぁあああ。 

「仕事クラブ」の女優たち
2017年12月2日(土)~17日(日)
三越劇場 

河出書房新社

劇団民藝 
2月
野の花ものがたり (2017.2.23記)
4月
送り火 (2017.6.8記)
6月
熊楠の家 (2017.7.13記)
10月
33の変奏曲 (2017.11.17記)


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