師走に文楽って3年ぶりぃぃ。
若手の人気もグングン上がってるのかしらん。
チケットは思いのほかの争奪戦だったんだよぉお
2012年12月5日(水)
国立小劇場 9列上手
苅萱桑門筑紫いえづと(かるかやどうしんつくしのいえづと)
初演:享保二十年(1735年)大坂・豊竹座
作者:並木宗輔、並木丈輔の合作。全5段
守宮酒の段
中 竹本三輪大夫 竹澤團吾
奥 豊竹呂勢大夫 豊澤富助
男性の肌に触れたことのない女性じゃないと出来ないミッション!
白羽の矢が立ったのが、ゆうしで(勘十郎)
守宮(いもり)酒という名の媚薬…怪しい酒を飲まされて…
目の前にイケメン・女之助(勘彌)が現れて…あぁぁあああ!!
敵の罠に落ちちゃったぁああ…。
ポ~っとなってグワァといっちゃったみたいなんだよね…。
哀れゆうしでは自害っっ。
この作品は澤村宗十郎で初体験!
1999年!亡くなる2年前か…ということは66歳…。
紀伊国屋がとても古風な役者で、もうそこに立ってるだけで可憐で…。
自らの喉に矢を突き立てるとこなんて…。文楽を観てるのに心は上の空…。
歌舞伎のあのどえれぇ衝撃いを思い出してばっかりでやんした…。
竹本千歳大夫休演のため豊竹呂勢大夫。
頑張ってはったでぇええ。でも初日明けて2日目やからなかなぁ。
なんか余裕がないような…。
こっちが「代役」っていう耳で聞いてるからかもしらんけど。
な~んてめっちゃ偉そうに言うてるやん。私ったらぁ。
なんだか三味線&太夫がスッゴク耳に入ってきてん。
この席エエんとちがうか!もしかしてっ。
高野山の段
昭和32年(1957)道頓堀文楽座以来の上演!
ギョエケエエエ!!どんだけぇええ!!
それってどういうことっ。エライ久しぶりいうことっ。
今度はいつやるか判らんいうことっ。…?
苅萱道心 豊竹呂勢大夫/石童丸 豊竹芳穂大夫
鶴澤燕三
雲が棚引く高野山の山中。
セットがエエ感じやなぁ。こういう背景に人形がスポっと嵌ったら、
生きたジオラマみたいに見えるんかも…。
おっ誰か出てきたぁ。
さっきも出てたちっこい子が石童丸(蓑紫郎)。
その子がエッチラオッチラ高野山を独りで登ってきてる。
嗚呼ぁ。もうフラフラになってるでぇえ。
どうも父親を探してるみたいやね。
長旅をしてきて、麓には病気になった母親が寝てるんだって。
そんなこんなな事情を少年から聞いてる修行僧・苅萱道心こそっ。
石童丸の父親!!
いや~も~名乗りを上げられないっていうんでしょぉ。
ほんとに…。子供が哀れだぁ…。
苅萱道心を遣う吉田和生にグっときたぁ。
子供をヒシと抱きしめられない親も辛いのぉ…。
なんか、まあ、飛び々の”見取り”で観てるもんやから、
よう判れへんけど(コラコラ)、この段はオモロかったわぁ。
傾城恋飛脚 (けいせいこいびきゃく)
新口村の段
歌舞伎でも何度も何度も観てるけど、
文楽でも何度も何度も観てるねぇ。
忠兵衛が封印切って、只今梅川と逃亡中ー。
忠兵衛(文司)がガッシリした感じで男らしいなぁ。
梅川(清十郎)がまた女らしいなぁ。エエカップルやんかぁ♪
忠兵衛が「家来も同然」という百姓の家。
歌舞伎だと、家の裏手っちゅうか横手って感じだけど、
文楽は、玄関と奥の間を見せてるのね。
とっかえひっかえ色んなヤツがこの家の様子を窺っているぞ…。
その包囲網を掻い潜って家に上がった2人。
おもわず外を見ると寺へ法話を聞きに行く村人が、
1人、2人、3人ー。
ここ好き♪歌舞伎じゃ有り得ないもんね。
1人づつセンターで決めポーズ取るしさ、
文楽ってやっぱり役者より物語重視なんだなぁ。
あれは誰々で、ああいう人。そっちの人は。こっちの人は。
そう梅川に話している忠兵衛の目の前に…父・孫右衛門の姿が!!
スッ転ぶ孫右衛門(玉也)っっ!
とっさに出てきて、上がり口で介抱する梅川。
村では見かけない娘。お手てスベスベ。
もしや、息子が事件を起した原因の女では…。
そうか、近くに息子がいるのだ…。
一昨日、養い親が捕まった。
だから、自分が息子を見つけたら縄をかけねば義理がたたないー。
√サゝ覚悟を極めて名乗つて出い。
覚悟極めて名乗つて出い。
ダダダダっと走り出た忠兵衛を、
グイグイっと部屋の奥へ押し返す孫右衛門。
√今ぢやない今ぢやない今の事ではないはい。
スッゲェスッゲェスッゲェ~!人形だからハイスピード!
ほんの一瞬の事なんだけど、スローモーションに見えてしまうぅ。
だからこそ心がギュ~ッと詰ってるんだヨ。
ああ、ハートが痛いよぉぉぉ。
笑ってくれるなお客さん。泣いておくれよ…。
ハっ気がついたら忠兵衛&梅川がいないっ。
孫右衛門がまたスッ転んだっっ!!
プハ~~ァ。どんだけ夢の世界へ飛んでたんやぁああ。
♪飛んで飛んで飛んで~回って回って回る~♪(by円広志)
嗚呼…エエ場面を観損なってもぉたやんか。アホ~っ
文楽の若き技芸員たち (産経新聞)
18歳の汗に見る師弟愛/足遣い桐竹勘介
12月文楽公演 2012年12月4日~16日
12月文楽チケット (2012.11.12記)
あと、今ぢやない今ぢやないってプロレスみたいに…人形ならではの表現が面白かったです。
この調子で合邦がどうなるのかとても楽しみ♪
はまるかも?
ほんとに。文楽は物語重視で!
歌舞伎を見慣れてるもんで目からウロコがボタボタ落ちます(笑)
プロレスですか!ガハハハ。
突撃してくる息子を、お父ちゃんがグイグイ押してましたぁ。
「合邦」に行くのですね!2月公演…。
ウ~ムぅ。私は歌舞伎でも文楽でもあの作品は爆睡するんです。しかも山場で!!
唯一起きていられたのは藤十郎が国立で演った通しの時だけ。
だから…どうしよっかあぁ。逡巡中…ぅ。
urasimaruさん、文楽にハマっちゃって下さいね♪