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アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

黄金のアデーレ 名画の帰還 実話なのね!

2017年01月31日 | 映画

「伯母のアデーレよ。
伯父がクリムトに描かせたの。
私たちの家からナチスが奪って、
今はウィーンのベルベデーレ美術館に…」
「取り戻したいと…」

「美術館の舞台裏-魅せる展覧会を作るには-」
このネタを書いてたら、
こんな映画がっ。WOWOWでっ。 

黄金のアデーレ 名画の帰還
原題:Woman in Gold
監督:サイモン・カーティス
主演:ヘレン・ミレン
製作:2015年
製作国:アメリカ・イギリス合作

アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン
(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが
描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中
ナチスに奪われた名画が、オーストリアに
あることを知る。
彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・
レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に
絵画の返還を求めて訴訟を起こす。
法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を
振り返り…。

オーストリアの国民的名画が個人の物。
エ?そんなことあるの?
ってビックラしてたら…。
なるほどぉおお。
ユダヤ人とナチスが絡んでいるのか…。
ドイツ軍が侵攻してきて、
ユダヤ人の財産を手当たりしだいに没収。
これ、本当にあったことだもんね。

アメリカで洋服店を営みながら、
普通に生きているお婆ちゃんが、
握りこぶしを突き上げながら、
勇猛果敢に、
国家という巨大組織に挑む!
のかと思ってたら…。
アララ
雇った友人の息子の若い弁護士は、
最初から腰が引けてるぞぉ。

オーストリアに行かないと
裁判が開けない。
マリアの心が波打つんだよね。
思い出したくないもの…。
過去に残してきたものが、
全てあそこにあるから。
でも、勇気を振り絞って祖国へ…。
思い出の場所を訪ねながら回想する…。

クリムトの絵って「接吻」くらいしか
知らないんだけど、
この映画の「黄金のアデーレ」も
ゴージャスで神秘的。



モデルが自分の伯母だなんてねぇえ。
素敵過ぎるぅぅうう。

ババ~ン!と、
当時の裕福なユダヤ人家庭を
映し出してるぅうう。
忍び寄るナチスの影から
兄さん一家はいち早く逃れたのに、
弟一家は楽天的だったもんだから…。
アっという間に餌食に…ぅ。
知ってるつもりの歴史だけれど、
こうやって観ると…
ズシリ…とくるね…。

マリア達は法廷で、
真正面からブチ当たってみたけれど、
敢え無く撃沈…。

気持ちが萎えてしまった彼女は
諦めっちゃった…ぁ。
だけど、今度は弁護士が本気にっ!
先祖がホロコーストを
体験していたんだってっ。
DNAが目覚めたのよぉお。

でも…大丈夫なのか!
熊に戦いを挑む蟻状態なのに!
軍資金も無いのに!

そんな時、
アメリカで裁判をするという名案が!
ここから流れが変わるのよぉお。
お茶の間で、思わず前のめりぃい。

裁判長が『ダウントンアビー』の
コーラなんだもぉん♪
エリザベス・マクガヴァンだよ。
なんとっ
サイモン・カーティス監督の奥さん。

そうして再びオーストリアへ。
「あんな国には2度と行きたくない」
後ろ向きなマリアを残して、
弁護士はたった1人で…。
でもね、
裁判所にマリアが現れたのぉお。
百人力だぁああいい。

遂にマリアの手に戻った絵画!
家に飾っておくのかな…。
それともそのままオーストリアに…。

ニューヨークのノイエギャラリーへ。
誰もが鑑賞できるよう、常時展示することを
条件に売りに出されている。
2006年にコスメ界の大物ロナルド・ローダーに
よって落札され、その金額は1億3500万ドルと
いう史上最高額であった。
(日本円にするとおよそ156億)

第二次世界大戦で翻弄された、
世界中の1枚、1枚の絵に、
きっと、
とてつもない歴史があるんだろう…。
戦争の記憶が薄くなっていく現実の中で、
それらの絵は確かに存在してるんだもの。
過去が消える事なんて、あるはずないんだよね。

グスタフ・クリムト
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」
Portrait of Adele Bloch-Bauer I
ノイエ・ギャラリー所蔵

黄金のアデーレ 名画の帰還公式サイト
ヘレン・ミレンの映画出演作品

ナショナル・シアター・ライヴ 2015 ザ・オーディエンス
 (2015.2.17記)
ダウントン・アビー シーズン2 ~華麗なる英国貴族の館~ (2015.2.14記)
美術館の舞台裏 分かれば展覧会が3倍面白い! (2017.1.29記)


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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絵画 (ごんごん)
2017-01-31 07:25:09
このクリムトの絵をオーストリアでみたことがあります。今はアメリカにあるのですね。知らなかった。ウィーンの方が雰囲気があうのにもったいないなあ。
クリムトといえば、そのお友だちシーレが映画化されたようです。
美術品については私はマンガのギャラリーフェイクと中野京子さんの怖い絵で学びました。
返信する
オーストリア (かしまし娘)
2017-01-31 12:55:40
ごんごん様
オーストリアで!!それは羨ましいぃい!
ウィーンの方がね、そうですよね。
国がもっと真摯にマリア・アルトマンの事を
考えていたら、彼女が貸し出しするというか、
そのまま美術館にあったかもしれない。
と私は思うんですよ。
でも、過去を否定されてしまったら、
後は自らのアイデンティティーの為に
戦うしかないでしょう。

シーレの映画。
気になっているんです。
ドイツ語映画なんて観たことが無い…
気がするし。
行きたいですっ。

ギャラリーフェイクという漫画があるのですね。
知りませんでした。

「怖い絵」も、絵が沢山掲載されていて、
覚えきれず…。
展覧会に併せて紐解くのも面倒くさく…(汗)

この間も、友達から「モチーフ」について
教わったのですが…。
もう記憶になく…(アホです)
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