アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台

2022年08月08日 | 映画


『ミニオンズ』を観に行った後で、
東京の感染者が初の4万人台に!!
その後は3万人台で落ち着いてはいるけど…。
なんか出歩くのが恐いよぉお…。
でも映画館は、換気がバッチリだし!
もういっちょレッツゴー!

アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台
原題:Un triomphe
2020年製作/105分/PG12/フランス
2022年7月29日公開

予告編を観て「これ観たい!!」
そう思ったんだよぉ。
刑務所の囚人たちが
芝居を上演するんだって。

売れない俳優が、
ピンチヒッターとして、
刑務所で教えることに…。
何十人も待っているのかと思ったら、
たったの5人。
“寓話“の時間ということで、
ズ~っとそういう昔話を覚えて、
皆の前で発表しているんだど…。
あれよあれよという間に、
芝居をやることになったぁあ。
しかもしかも、
『ゴドーを待ちながら』!!
グオォオオオ!!
不条理劇じゃないかぁああ!
囚人達はマジでイヤそう…ぅ。
だよなぁ。
台本を読んでも意味が判らない…。
でもでも、よ~く考えてみたら、
登場人物達は、
ゴドーを
待っても待っても待っても…
来ない来ない来ない…。
それって…
塀の中で生活している
自分達そのものじゃないかぁあ!

腹式呼吸の仕方から始まって、
動物になりきる練習までぇえ。
ククク
それでもね、
俳優志望じゃないんだものね。
何度も何度も壁にぶつかるぅうう。
講師の俳優は、
いつしか演出に気合が入ってぇえ。
3年も舞台に上がっていないんだって…
彼自身も鬱屈した重たいものを
抱えているんだよね…。

なななんとぉお!
劇場で上演することになったぁあ!
たった1回だけどぉおお。
えらいこっちゃぁああ!!

幕が上がるその瞬間まで、
すったもんだしちゃって
客席はハラハラだよぉおおお。



終わってみたら、
ドエレェエエことにぃいい。
他の劇場から次々とオファーがぁああ。
バスに乗って移動している!
まさか囚人達が演劇のツアーをするなんて。
外では凄く気持ちが良いのに、
塀の中に戻ると…ぅぅ。

遂に、大劇場パリ・オデオン座から
最終公演のオファーがぁあああ!!

実はこの作品は、
1985年にスウェーデンの刑務所で
ホントに起こったことが元ネタ!!
マジかぁぁああ!!
上演は刑務所の中でやるのが
スタートだったというけれど、
演劇をやるっていうのがぁああ。
スッゲスッゲェエエ!!

あ、『ゴドーを待ちながら』という
作品をじぇんじぇん知らなくても大丈夫!
逆に芝居で観るより判り易いのかもぉお。

2020年のカンヌ国際映画祭
オフィシャルセレクションに
出品されて、
ヨーロピアンコメディ作品賞を受賞した
フランス映画だよ!
感動のコメディだよ!!
私はウルウルしまくりで、
マスクが濡れちゃったけどぉお。
是非!映画館で目撃しておくれぇえ!



原題:Un triomphe
2020年製作/105分/PG12/フランス
2022年7月29日公開

ゴドーと言えば…日本では…
ほれ…あの…その…
名前が…出てこない…
別役実だっ!!
不条理劇を広めたんだったなぁあ。
懐かしいなぁあ。