白河三兎 著
オリジナル文庫大賞BEST3というよくわからない帯がついていたのだが、
(失礼)買ってしまった。
個人的にはちょっと微妙。それは私が年だから。
中学生の教室でのカーストやら立ち回りは実によく表現されている。
転校生として入り込む主人公・僕は、その難しい立場ゆえに
気配を消して生きようとしている。
それなのに、もうひとりの転校生・高野が加わったことで急激にバランスが崩れる。
原因は透明な存在ともいえる扱いを受けている通称キヨコ。
両親の出奔と闇からの借金で、祖母とともにどん底の暮らしをし、
その精神の強さとプライドの高さが、クラスメイトと馴染むことを拒否する。
彼女を無視することが踏み絵となり、どうにか保たれていた調和は、
高野の正義感で崩壊し、僕の立場も危うくなる。
キヨコを尾行したことで真実に近づいた僕。
彼女のとことんやるせない境遇は、中学生には重かった。
ラストは切ないながらも素晴らしい。しかしご都合主義だなあ。
やっぱり大人目線で見るとこれはないと思う。
急に現実に引き戻された気がした。
まあ、ひとそれぞれでしょうが。
オリジナル文庫大賞BEST3というよくわからない帯がついていたのだが、
(失礼)買ってしまった。
個人的にはちょっと微妙。それは私が年だから。
中学生の教室でのカーストやら立ち回りは実によく表現されている。
転校生として入り込む主人公・僕は、その難しい立場ゆえに
気配を消して生きようとしている。
それなのに、もうひとりの転校生・高野が加わったことで急激にバランスが崩れる。
原因は透明な存在ともいえる扱いを受けている通称キヨコ。
両親の出奔と闇からの借金で、祖母とともにどん底の暮らしをし、
その精神の強さとプライドの高さが、クラスメイトと馴染むことを拒否する。
彼女を無視することが踏み絵となり、どうにか保たれていた調和は、
高野の正義感で崩壊し、僕の立場も危うくなる。
キヨコを尾行したことで真実に近づいた僕。
彼女のとことんやるせない境遇は、中学生には重かった。
ラストは切ないながらも素晴らしい。しかしご都合主義だなあ。
やっぱり大人目線で見るとこれはないと思う。
急に現実に引き戻された気がした。
まあ、ひとそれぞれでしょうが。
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