息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

ブック・ジャングル

2015-01-23 10:57:12 | 石持浅海
石持浅海 著

閉鎖されることになった市立図書館に、5人の男女が集まった。
図書館職員を父に持つ百合香は、思い出の本を貰い受けるために
友人ふたりとともに忍び込んだ。
しばらく日本を離れていた沖田は、友人とともに一夜の思い出に
浸るために忍び込んだ。
面識のない二組は、突然襲い掛かるラジコンヘリから身を守るために
ともに戦う羽目に陥る。

図書館は大好きだ。本棚の森の中、足音を忍ばせながら目的の本を
探すのは至福の時。時間を忘れて過ごしてしまう。
なので、どうも現実味はいまいち。
ラジコンについては知らないが、こんなに緻密な操縦が可能なものなの?

まあそこらへんは置いておいて、密室の中でどこから襲ってくるとも
知れない敵と戦うスピーディな物語だ。
息つく間もなくどんどん追い込まれ、何とか生き延びるために
頭をフル回転させる。

犯人は意外であり、またそれは残酷な事実でもある。
夜が明け、戦いが一段落したところで幕が下りるが、
その先の物語を考えると、少し切ない。

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