篠田真由美 著
北イタリア・山深い地に立つ「聖天使宮」。
ハプスブルク家の血を引く富豪セラフィーノに招待を受けた
イタリア美術を学ぶ日本人留学生・藍川芹を迎えたのは、
セラフィーノの弟で、車椅子の美少年・ジェンティーレだった。
庭園、邸宅そして調度品、どれ一つとっても宝に等しい美術品の
数々に圧倒される芹。その豪奢な館は多くの謎を抱えていた。
連続殺人。ナチスの影。そしてハプスブルク家に伝わる大きな秘密。
何がすごいって美術、歴史にまつわるうんちくの数々。
とにかく博識。とにかく深い。
聖杯伝説、聖遺物、地下墓所、迷宮、錬金術、永久機関など、
興味深いキーワードがてんこもり。
ヨーロッパの名家とは、これほどに智と資の裏付けをもっているのだと
しみじみするほどだ。
そして、そこにはもちろん同量の闇もある。
ラストシーンは驚きと切ない想いが交差する。
天使は天使ではない。
オチと考えると好みが分かれるところだが、ゴシックの香りや
オカルトの雰囲気など私にとってはすごくツボ。
読んでいるうちにイタリア美術の知識も復習できたし、なんだか
得した感じの一冊。
北イタリア・山深い地に立つ「聖天使宮」。
ハプスブルク家の血を引く富豪セラフィーノに招待を受けた
イタリア美術を学ぶ日本人留学生・藍川芹を迎えたのは、
セラフィーノの弟で、車椅子の美少年・ジェンティーレだった。
庭園、邸宅そして調度品、どれ一つとっても宝に等しい美術品の
数々に圧倒される芹。その豪奢な館は多くの謎を抱えていた。
連続殺人。ナチスの影。そしてハプスブルク家に伝わる大きな秘密。
何がすごいって美術、歴史にまつわるうんちくの数々。
とにかく博識。とにかく深い。
聖杯伝説、聖遺物、地下墓所、迷宮、錬金術、永久機関など、
興味深いキーワードがてんこもり。
ヨーロッパの名家とは、これほどに智と資の裏付けをもっているのだと
しみじみするほどだ。
そして、そこにはもちろん同量の闇もある。
ラストシーンは驚きと切ない想いが交差する。
天使は天使ではない。
オチと考えると好みが分かれるところだが、ゴシックの香りや
オカルトの雰囲気など私にとってはすごくツボ。
読んでいるうちにイタリア美術の知識も復習できたし、なんだか
得した感じの一冊。
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