向田保雄 著
向田邦子の実弟が書いた姉の姿。
ああ、いいきょうだいだなあ。
読み終わるまでずっとその思いがあった。
同じ家で育ち、同じものを食べ、それでいてちょっとだけ時差がある。
そんな“きょうだい”にはとても似たところと、全然違うところがある。
それが本当に上手に描き出されていて、あたたかくなるのだ。
まだあの航空機事故から3年という時期だっただけに、彼女の死の前後の話は
胸が詰まる。
突然の知らせ。現地へ飛ぶ著者。マスコミの取材攻勢。
慣れない南国で、言葉すら通じないところで、混乱の極みのなか
認めたくない事実を確認し、帰国し葬儀をする。
誰かがしなければならないから、男として自分が引き受けようという決意と
とてもできないという感情がせめぎ合う苦しい描写が続く。
本当に切なく、読んでいても心が痛かった。
それにしても文才は遺伝なのだろうか。
読みやすくしっかりとした文章は、これがはじめての作品とはとても思えない。
向田邦子の実弟が書いた姉の姿。
ああ、いいきょうだいだなあ。
読み終わるまでずっとその思いがあった。
同じ家で育ち、同じものを食べ、それでいてちょっとだけ時差がある。
そんな“きょうだい”にはとても似たところと、全然違うところがある。
それが本当に上手に描き出されていて、あたたかくなるのだ。
まだあの航空機事故から3年という時期だっただけに、彼女の死の前後の話は
胸が詰まる。
突然の知らせ。現地へ飛ぶ著者。マスコミの取材攻勢。
慣れない南国で、言葉すら通じないところで、混乱の極みのなか
認めたくない事実を確認し、帰国し葬儀をする。
誰かがしなければならないから、男として自分が引き受けようという決意と
とてもできないという感情がせめぎ合う苦しい描写が続く。
本当に切なく、読んでいても心が痛かった。
それにしても文才は遺伝なのだろうか。
読みやすくしっかりとした文章は、これがはじめての作品とはとても思えない。
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