息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

無印結婚物語

2012-11-02 10:10:46 | 著者名 ま行
群ようこ 著

古い本だけど、結婚とは不変のものらしい。
かなり面白く読めた。

多くの女性の運命を変える結婚。それを冷静な目で見つめるオムニバス。
共感できるし、笑えるし。それなのにシュールでリアル。
舞台がバブル時代なだけに、あまりにも他力本願で怒りさえ感じる女性もいる。
今の若い女性は絶対にもう少しお利口だと思う。
それでも、根本に流れるものには少しだけ共通点があって、それは時代を超えた
共感につながるのではないかと思う。

たとえば毎日ごはんをつくること。
自分と夫の生活を未来を見据えて考えること。
これで人生決まったのかなと悟りのような心持ちになること。

結婚したら当たり前になるのだけど、独身でおまけに自宅だったりすると
ものすご~くハードルが高く感じたりするのだろう。
もちろんそれは夫も同じことで、今は家事だって分担する家庭が多いから
男性こそ結婚を決意するエネルギーが大きいのかもしれない。

お見合い、恋愛、かたちはさまざまでも、それぞれがスタートする新しい家庭。
そこに出てくる問題あれこれ、トラブルあれこれを面白おかしくまとめた
本書は、結婚しちゃった人にもこれからする人にも楽しめる作品だ。

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