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石持浅海 著
警視庁の大迫警視が仕事でかかわった事件について語り、
かつて“あのハイジャック事件”で活躍した“座間味くん”が
そこに思いもかけない解説を加える短編集。
大迫は現職なので、いま動いている事件ではなく、同僚から聞いた話や
過去に起こった事件がテーマになる。
だから、座間味くんの推理が直接犯人逮捕につながるわけではないが、
そこに新たな視点が加わり、思いもかけない解決の糸口が見える。
しかしあくまでも世間話テイスト。わかっていてもそのままにすることもあり、
そこは関係者の感情や周囲の状況に応じて、という感じだ。
男ふたり書店で待ち合わせし、美味しい肴を食べ酒を飲む。
これがとてつもなく楽しそうでうらやましい。
頻繁に会うわけでも、年齢が近いわけでもなく、仕事上の関係もない。
しかし頭の回転の速さや正義感は共通するものが多く、絶妙な組み合わせ。
切れるってこんなことなんだなあと思う。
最終話の「再会」は、大迫と座間味くんの出会いのきっかけとなった
“あのハイジャック事件”の続編となる。
人質だった幼児が11年後に抱える問題の重さ、事件の影の暗さはつらい。
しかし、それを乗り越えて自らの将来を切り開こうとする姿は頼もしい。
人間の弱さや強さってなんだろうということを改めて考えた。
警視庁の大迫警視が仕事でかかわった事件について語り、
かつて“あのハイジャック事件”で活躍した“座間味くん”が
そこに思いもかけない解説を加える短編集。
大迫は現職なので、いま動いている事件ではなく、同僚から聞いた話や
過去に起こった事件がテーマになる。
だから、座間味くんの推理が直接犯人逮捕につながるわけではないが、
そこに新たな視点が加わり、思いもかけない解決の糸口が見える。
しかしあくまでも世間話テイスト。わかっていてもそのままにすることもあり、
そこは関係者の感情や周囲の状況に応じて、という感じだ。
男ふたり書店で待ち合わせし、美味しい肴を食べ酒を飲む。
これがとてつもなく楽しそうでうらやましい。
頻繁に会うわけでも、年齢が近いわけでもなく、仕事上の関係もない。
しかし頭の回転の速さや正義感は共通するものが多く、絶妙な組み合わせ。
切れるってこんなことなんだなあと思う。
最終話の「再会」は、大迫と座間味くんの出会いのきっかけとなった
“あのハイジャック事件”の続編となる。
人質だった幼児が11年後に抱える問題の重さ、事件の影の暗さはつらい。
しかし、それを乗り越えて自らの将来を切り開こうとする姿は頼もしい。
人間の弱さや強さってなんだろうということを改めて考えた。
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