息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

燦めく闇

2011-08-27 11:10:26 | 井上雅彦
井上雅彦 著

古城、博物館、聖夜などキーワードに惹かれた短編集。
ゴシック趣味の13編が収録されている。

まずまず好みではあるのだが、やや文章がくどいかな?
これは好みの分かれるところかもしれない、井上空間ともいえるし。
ちょこっと意表をついたり、耽美的であったり、なかなか楽しめる。
しかし、どっぷりと読み込みというよりは、少し距離をおいて
冷静な視点で読むほうがいいのかも、

といいながら、こんな世界観が好きな私はかなりどっぷりいきました。

目新しいものはとくにないし、お約束のレトリックという感は否めないが、
そこまで言わせておいてなお、期待を裏切らない実力の持ち主。
真夏の夜を静かに過ごすのにはふさわしい。

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