文明は暴走する。
イースター島の歴史に関する番組でそのような話がありました。
部族間の競争により、石像はどんどん大きくなり、作成に使われる木の伐採が進んで島が荒廃して食料が減っても、石像は作られ続けたそうです。一方で部族間の戦争で石像も倒されたりもしたそうです。石像を作り続けるのは全く無益で有害なのに、文明は暴走してしまって止まらなくなるということです。
話は変わりますが、塩野七生さんと五木寛之さんの対談を3日のNHKでやっていました。
視野の広さというか、視点の位置の高さはさすが塩野さんでした。五木さんが日本での最近の自殺者の多さを問題にしたところ、塩野さんが「平和の代償なんですよ」とあっさり言ってのけたため、五木さんは絶句していました。おそらく五木さんにとっては平和は絶対的価値なので、その代償と言われたのでは困ったのでしょう。
さらに五木さんを絶句させた塩野さんの言葉は、パレスチナではいじめで自殺したり親や子を殺したりはないでしょ?でした。確かに身の周りで戦争が行われていれば、学校にはそもそも行けないし、家族内で殺し合いなんて有り得ないように思えます。もちろん塩野さんは、決して戦争の方がいいと言っているわけではありませんが、歴史を見れば人間の行うことは結構明らかになります。
この番組の中で塩野さんが言うには、パックスロマーナが去った後に長くて暗い中世に入ったように、今もし欧米が力を失えば、群雄割拠の中世に戻ると思われるそうです。
ローマ文明が暴走したといえるのかどうかは分かりませんが、欧米を中心とする今の物質文明は、まさに暴走拡大中という感じですから、暴走した結果が悲惨な結末になっても、決しておかしくないよう気はします。
イースター島の歴史に関する番組でそのような話がありました。
部族間の競争により、石像はどんどん大きくなり、作成に使われる木の伐採が進んで島が荒廃して食料が減っても、石像は作られ続けたそうです。一方で部族間の戦争で石像も倒されたりもしたそうです。石像を作り続けるのは全く無益で有害なのに、文明は暴走してしまって止まらなくなるということです。
話は変わりますが、塩野七生さんと五木寛之さんの対談を3日のNHKでやっていました。
視野の広さというか、視点の位置の高さはさすが塩野さんでした。五木さんが日本での最近の自殺者の多さを問題にしたところ、塩野さんが「平和の代償なんですよ」とあっさり言ってのけたため、五木さんは絶句していました。おそらく五木さんにとっては平和は絶対的価値なので、その代償と言われたのでは困ったのでしょう。
さらに五木さんを絶句させた塩野さんの言葉は、パレスチナではいじめで自殺したり親や子を殺したりはないでしょ?でした。確かに身の周りで戦争が行われていれば、学校にはそもそも行けないし、家族内で殺し合いなんて有り得ないように思えます。もちろん塩野さんは、決して戦争の方がいいと言っているわけではありませんが、歴史を見れば人間の行うことは結構明らかになります。
この番組の中で塩野さんが言うには、パックスロマーナが去った後に長くて暗い中世に入ったように、今もし欧米が力を失えば、群雄割拠の中世に戻ると思われるそうです。
ローマ文明が暴走したといえるのかどうかは分かりませんが、欧米を中心とする今の物質文明は、まさに暴走拡大中という感じですから、暴走した結果が悲惨な結末になっても、決しておかしくないよう気はします。