哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

ソクラテス裁判

2009-08-15 22:02:50 | 哲学
ソクラテス裁判という本について、『睥睨するヘーゲル』に文章がある。

この本が、ソクラテスが反民主主義を信念としたと解釈したことについて、池田さんはお得意の創作ダイアローグで応じている。

端的に言えば、ソクラテスは言論の自由を認めているが、しかし、言論の自由に訴えて命を守ろうなんて考えてはいない。陪審員の心証を逆なでしようがしまいが、言論の自由をまさに行使したのだと。

これを本当の「言行一致」という。