哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

「マッシュルーム・クラブ」

2006-03-02 05:19:07 | 時事
債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら :2006年2月10日

 先日テレビで「マッシュルームクラブ」というドキュメンタリー映画の話をしていた。何でもアカデミー賞の部門にノミネートされているそうである。マッシュルームがきのこ雲のことだと気づくのに少し時間がかかった。

 実は私は、広島県内の公立小中学校に通っていたので、必ず8月6日は全校登校日だった。かならず「原爆許すまじ」を歌わされた(今でも一番の歌詞は覚えています)。当然全国の学校も8月6日に全校登校をしていたと思いきや、広島県だけだったらしいと知ったのは、随分後の話である。

 歴史は知らなければ論議もできない。昨日のNHKクローズアップ現代では韓国人イ・スヒョンさんの映画の話題だったが、日韓の若者同士では植民地時代の話をしようにも、そもそも論議にさえならないそうである。なぜなら、韓国の生徒は歴史で絶対に習うその時代のことを、日本の生徒はほとんど習っていないからである。

 「マッシュルーム・クラブ」はよく話題にはなる歴史の一場面を少し深く掘り下げて世界に発信してくれそうだが、かつて国連で被爆者が演説したことがあったにもかかわらず、いまだに世界の向く方向が変わらないのは「人は見たいと思う現実しか見ない」からとしか思えない。


 さて、上記ブログの金融業界の方が、アメリカ人の方に京都を案内するなら、まず広島を見てから、と仰って実行されているのには、ちょっと感銘を受けました。