哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

高層の夢(週刊新潮今週号の「人間自身」)

2006-03-18 18:54:48 | 哲学
 池田晶子さんの週刊新潮連載「人間自身」今週号は、「高層の夢」という題でした。

 今回は抜粋するほどでもないのですが、要は、都内は高層マンションの建築ラッシュで、池田さんの入居しているマンションも建て替えの話があるそうです。しかし池田さんにとっては、適当に古いところに住んでいた方が思索するにはいいので、高層になったら出ようと思っているとのこと。

 表題の「高層の夢」の意味は、高層マンションに住んで、セレブを目指し、株価に泣き笑いする・・、そんなものは夢想では?という事を言っています。


 話は脱線しますが、夢といえば「夢判断」というのが流行っては廃れますね。「夢占い」程いかがわしくはないでしょうが、「夢」で本当に人の何かがわかるのか、ちょっと気になります。

 毎日見るあの不可思議な「夢」は一体何を意味するのか、あるいは全く無意味なのか。一時期、夢を記録しつづけた明恵上人の話を知って、夢を毎日記録してみようと始めたことがありましたが、数日で挫折しました。一晩見た夢を記録するだけでも、あまりにも突拍子もない内容で、しかも文章にするとなると膨大な量になってしまって、とても毎日書ききれる量ではなかったのです。

 もし毎日の夢を記録していけば、ミステリー小説を1本書けるかも知れませんね。ストーリーの連続性と完結は保証できませんが。