哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

作家の安売り(週刊新潮今週号の「人間自身」)

2006-03-06 20:58:53 | 哲学
 池田晶子さんの週刊新潮連載「人間自身」今週号は、「作家の安売り」という題でした。

 今回は抜粋するほどでもないのですが、要は、売れっ子の若い小説家がブログ等で私生活を公開することを「ファンサービス」と言う「勘違い」を指摘し、言葉という至上の価値あるものを有名になる手段としてしまうのであれば、言葉や作品の価値を貶めることになるだけ、というものでした。


 文章の中で「読者」と「ファン」の違いを言う部分もあり、ファンだとまるで芸能人ではないか、とも書いていましたが、そも有名人は得てして芸能人と紙一重です。最近は作家に限らず、学者にしろ専門職業家にしろ、有名=テレビ出演という風に芸能人化していく傾向が多いような気がします。作家、学者、専門職業家に対しても、結構「ファン」と呼ばれる人たちがいそうな感じです。

 このブログも池田晶子ファンを名乗っていますが、ファンと言っても別に池田晶子さんの追っかけをしているわけではありません。池田さんの言葉は追っかけていますが。