かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

天高く はたけ公園物語(下)

2012-10-13 15:32:16 | アズワンコミュニテイ暮らし

 好きなこと、お互いにしゃべっていると、おもわぬ方に話題が

展開することがある。

 

 この秋、男の有志連中でやっている「暮らしとエネルギーの

地域自給懇話の会」にご婦人方に参加してもらった。

 「”暮らし”と銘打っているのに、女の人がいないのはなにか足りない」

 京都の循環共生システム研究所から参加している青年岩川貴志さんの

アドバイスがきっかけ。

 

 自然エネルギーをどうつくっていくか、という話題から、「ネネルギーを

どう使うか?」

 「お風呂も各家庭で入るのと、何家族で入るのも出来るわよね」

 「食事でも・・・」と広がりはじめる。

 

 「そうそう、前から、はたけ公園にオクドさんをつくって、薪でご飯

炊いたり、調理したりしたいという話がでていた」これは、男の

方から。

 それから、”オクドさん”について、ワイワイ。

 「一月に一回ぐらい、オクドさんをつかって、屋台を出すのはどうか?」

 「そうそう、タイの街や田舎では、その地域に市場がある。そこでは、

夕食のおかずを買ったり、そこで食べたり、その地域の人の台所・

食堂になっている」

 これは、タイで暮らしてきた佳子さんも同感。

 

 何日か後、近所の佐々木さんと飲んでいたら、薪の処分に

困っている人がいるという情報。

 「ええー、それって、もう薪にしてあるものだよね?」

 さっそく、物好きの三人、中井・大平・宮地、2トントラックで

津の南端、君が野ダム近くの村まで、取に行く。

 はたけ公園の広場前に、薪を積んだ。

 

 今度はオクドづくりにチャレンジ。

 これには、”住まいのサポート”本山さんが、俄然身を乗り出した。

 大平さんは「グレーチングとブロックで、先ずは薪を燃やせる

ようにしよう」

 哲男翁は、「おれは、一斗缶でつくったロケットボイラーをもってくる」

と、それぞれ、特技が寄ってくる。

 妻小浪も、どういう風の吹き回しか、10月7日の”オクドさん、試作・

試食デー”と勝手につくったイベントに、「行ってくる」と出かけていった。

 

 「食べにおいで、サンマも焼けているよ」妻から電話。

 行ってみると、簡単だけど、ご飯を炊いたり、サンマを焼いたり、

湯を沸かすのには、問題なさそう。

 「いける、いける」と自画自賛。

 「まあ、すぐ本格的なオクドさんをつくるというより、こんな感じで

毎月一回、地域の暮らしに屋台横丁があるというのが、よくはないか?」

 

 いい加減がいい加減。

 まあ、月に一回でも、地域の人が寄ってきて、食べたり、飲んだり、

しゃべったり、そんななかから、暮らしの仕方が見直せていけたら、

おもしろいんじゃないの。

 

 エコトイレもつくりはじめている。

 井戸も検査して、飲料水にもOKとなった。

 地震など、災害時には、電気・水など無しでも、暮らしていけないか、

廻りには野菜もあるし・・・

 

 街の隣のはたけ公園、5000坪。

 まだまだ、そこで暮らす人たちの知恵や特技などが寄ってくる場に・・・

 さびしい人がほのぼのとできるような・・・・

 

 秋深し隣はなにをする人ぞ

 

 この芭蕉の句、イメージがどうも、サンマのけむりで「隣の人は

なにしてる?」と、秋を感じる句だとおもっていた。

 「秋深し隣」で切るという読み方があるという。

 そこから、この句の作者の内面世界に触れたとき、「なにをする人ぞ」と、

人の世の懐かしさがあらわれてくるらしい。

 

 まちのはたけ公園物語は、そこからはじまるのかもしれない。

 

                                    (いったん、おわり)

 

 

 

 


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