えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

料理屋のみそ汁

2024-01-22 23:25:10 | 航海日誌
新年 あけましておめでとうございます 
今年は 年初の遅くとも9日までに日経225を構成する大型株に資金を突っ込まないと手も足も出ない特異な相場 
あちらこちらで吹き上がるバブルに この相場はわたくしのための相場ではない と、自分に言い聞かせるわたくし
チャンスは全部オレのもの そう思うと誰かさんの成功がねたましくて 焦った気持ちで泥沼の中に沈んでいくわけで何度も経験して幾度も見てきた
相場の綾と沼 風がこちら側に吹くまでは 休むも相場とざわつく心を戒める えいちあーる亭 亭主

新年会を兼ねて駅前の料理屋での会食 団体様での天ぷら料理 期待してはいけない と心では思うものの 久々の天ぷら♪ と期待してしまうわたくし
かって家族で出かけた別館でのコース料理の天ぷらの味わいを思いだしては 予算も限られた 自分の懐も傷まない食事会 期待するんじゃねぇと自分に言い聞かせる

そして現れた期待通りの天ぷら 厚めの衣をまとった細いエビが1匹 材料がこれではフワカリを期待する方が酷というもの
茶碗に盛られたコメのおいしさに安堵しつついよいよ みそ汁に手を付けるわたくし

市販の生みそタイプのみそ汁を解いた方がなんぼかうまい 

「出汁はうちの顔なんや」そう言って笑う かってのお隣のうどん屋の大将 町内の催事ではいつも大鍋いっぱいのみそ汁を持ってきてくれて
みんながその みそ汁をほめる中 うどんのつゆ みそ汁の味を決める出汁のことを熱く語る大将を思い出す えいちあーる亭 亭主

仮にも老舗と呼ばれる屋号の料理屋のみそ汁がコレか! 私のお昼の副食用としてわたくしが大鍋に何日も沸かして煮詰まったみそ汁と同じ味がする
天ぷらなら揚げる数、素材などいろいろあれど みそ汁は料理人の器量そのもの 出汁も取れない料理人が店を構えるんじゃねぇ 
「亭主をよべぃ」と美味しんぼの1シーンをやってみたかった

他にもかぶらを煮込んだ風呂吹き大根風の煮物も出て来て かけてあるゆず味噌はうまかったけれど
煮込んだかぶら煮は切り立った角もなくべったりと白濁した煮物、食べた時 どこか粉っぽいぬめりがあって気になった
ゆず味噌の下にかたくりのような何かをまとっているかぶら煮 その箸の通りの柔らかさにみんな気を取られていたけれど 手をかけたかぶら煮はこんなもんじゃない
素材の角が立ったかぶらは 透明と言えるほどその繊維のすじの行方を露わにして薄口の京だしにゆたっていた 料理への緊張感 そんなことを教えてくれた喜多八の大将
食にかかわるあれこれを教えてくれた料理人 そして出会わせてくれた義父 みんないなくなってしまった 

あの大将達の薫陶のおかげで 料理屋を判断する基準は出汁、みそ汁 スープ と固く信じるわたくし
あの好々爺とした大将一家におとずれた悲しい出来事にふと人生を思った えいちあーる亭 亭主でした
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