えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

遠回りの散歩

2011-03-13 18:24:42 | 航海日誌
 一昨日 3ヶ月ぶりに帰ってきた娘を新幹線の駅へ送った帰り道、ラジオで地震のニュースと新幹線の運転停止を確認。携帯を持ってこなかった事を悔やみつつ自宅に戻って連絡してみれば「今まだ、駅に止まったまま、名古屋までは行くらしいから待ってるそこからは、在来線で帰ると」のんびりした返事。その後、津波のニュースや東京の交通機関の混乱など被害状況がわかってくるにつれ5時頃どこまで行ったか気になってTELしてみれば「まだ羽島駅の列車の中、さっきまで寝てた」ニュースも見れないとはいえオヤジに似てノーテンキな娘に笑えてくるわたくし

結局、寮まで車で送っていくことにして駅を出て高速に乗ったわたくし。普段ならこの時間渋滞する名古屋~豊田間もスムーズに抜けて地震の影響で活動が鈍っているのかなと思いつつ日の落ちた愛知県境あたりで赤色灯をともした消防車らしい車列が・・・ 十数台にも上る緊急車両の一斉行動を見て事態の重大さがいまさらのように感じられて、これが一斉にサイレンを鳴らすことになったらとぞくりとした えいちあーる亭 亭主。

 東名高速や国道1号線の清水~富士間の通行止めはニュースで聞いていたけれどこのあたりの平地のように通行止めのラインから北へ2本くらい上がったルートなら渋滞もやや緩和されるんじゃないかと静岡ICで高速を降りて清水にむかった えいちあーる亭 亭主。清水IC付近で国道1号線に合流すれば迂回路があるだろうと思ったらあにはからんや海側へ山が迫っているため東名か1号線しか通れるルートがなくていずれも通行止め。どうりで1号線に合流する交差点で何度信号が変わっても東行きの車列がびくともしないわけで。かくなるうえはと山越えルートを決めたわたくし。

車がようやくすれ違える程度の集落の中を通る山道を一列になって渋滞の中を進む車列に今夜はこのあたりの住人はヘッドライトやエンジン音でまともに眠れないだろうと思った えいちあーる亭 亭主。最初、対向車が来ないので山で渋滞しているのかと思っていたら2トン程度のトラックがやって来た。それにつづいて乗用車の車列が長く続いて、考えてみれば通行止めの向こう側の車もこの道を使うしかないわけで・・・。じりじりとにじり寄るように山道を登っていく1時間程度でガソリンのメーターが一目盛り下がってきて、さらに4トンクラスのトラックが谷を渡る狭い橋の向こう側で止まっていて、あれを通さないとこの先どこかですれ違い出来なくなると全体が立ち往生と思った えいちあーる亭 亭主。道を譲ってすれちがうトラックの運転手さんが何度も何度も挨拶をしているのを見てこんな山道を使ってまで届けなければならない運転手さんも気の毒でガンバレとつぶやくわたくし。

そうこうするうちに峠あたりで動かなくなった車列。急な山道での渋滞でいよいよガソリンが心配になってきた車に先ほど前を行く地元ナンバーの車が建設会社の駐車場でUターンしたのを見て、そのスペースを空けて5分ほど動かない車列の先を見つめていたけれどこの山道に入ってさらに半分ほど減ったガソリンのメーターを見てガソリンを優先することに。ナビを見ればさきほど通った三叉路が海側につながっていて通行止めでもガソリンスタンドのある方へ行くと決めたわたくし。どこをどう走ったかもわからず国1に出たものの通行止めのフェンスが、とにかく大きい道に出るまでと北へ向かったところ東名高速のガード下へ高速沿いの側道を走れば迷うことはないとしばらく併走できたもののついに行き止まりに。山側へハンドルを切って右手に向かう道を探したところ数十メートルしたところに車の通れる道が、しばらく走ったところで路肩に車を止めて現在位置を調べていたら車が脇を走っていったので追走。結局その道はみかん畑の中を走る農道になってひょいといきなり大きい道に出たところがすぐ西側10メートルほどの所で通行止め。ちょうど通行止め区間の反対側へ出てきたみたいでそこから富士ICまで至る道路は何キロにもわたって大型トラックや乗用車が連なって停車中、大型車の人たちは通行止め解除まで待つ覚悟で待っているのだろうけれど乗用車で並んでいてヘッドライトをつけていた人たちは動くつもりだったろうし。みんなあれからどうしたのやら・・・山道でUターン出来るタイミングといいたまたま入り込んだみかん畑の道。おそらく二度と走ることはないだろう道をみつけた幸運に感謝しつつ対向車線に連なる車列に目をやる えいちあーる亭 亭主

 ようやく娘が車を止めた三島についたけれど、いまからは帰れそうもないので娘の寮で一泊することに。伊豆の山を越えながらナビの到着予定時刻を見ればAM3時半。山道をとばす娘の車の後を追いながら うまくなったもんだと変なところで感慨深げになった えいちあーる亭 亭主。3時過ぎについて4時ごろには眠りについて朝、カチャカチャという食器の音に目が覚めたわたくし。今日は午後から来てくれればいいとの指示だったけれど宿がどうなっているか気になると朝食を作って7時には出て行った娘を送って 居こごちがいいのはいいけれど帰ってくるんかいな?と将来が気になる えいちあーる亭 亭主。一休みしてどうにも解除になりそうもない津波警報に中央道経由で帰宅することに。それに今日はどこまで行っても1000円の日。でもせっかく富士山をぐるりと周回するルートを取ったのに運転しているとなかなかお目にかかれなかったけれど、たまたま止まった交差点で富士山の全景が見えて携帯でパチリ。パワーショベルはご愛嬌ということで 今日の一枚。

ナビのTVで悲惨な災害状況を見ながら夜、ようやく帰り着いた我が街。幹線道路沿いの店には週末を楽しむ家族連れが店の外にまでならんで・・・ なにかしら違和感すら感じたこのドライブ。禍福はあざなえる縄の如し いま、幸せなら今それを楽しむ その程度の人間であっていいのではないかと自分に言い聞かせたくなるような地震災害の映像 ご冥福をお祈りします
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