テクニカル分析を用いた売買手法の難しいところは、買いタイミングや売りタイミングを、どういったその日のパラメータを使って測るかということにつきます。
目の前の株価の動きが目まぐるしく変化しているのを眺めていても、そのタイミングを確率よく測ることは困難を極めます。いわゆる後づけの理屈はついても、リアルタイムでの変化点の把握を正確に行うことはかなりの困難を伴います。
ということばかり愚痴っても仕方ないので、一旦、行き着いたやり方の1つをご紹介したいと思います。今回は買いタイミングの把握のみです。
1.直近の売られすぎサインの点灯日の終値(A)
2.(A)の日のOSC値(B)
3.当日安値(C)
4.当日のOSC(D)
5.前日のOSC(E)
6.前日高値(F)
7.当日の現在値(G)
これだけのパラメータの組み合わせ技となります。7つのパラメータの中から、1番確率の高い買いタイミングの把握をエクセルの関数式にまとめようと言う訳ですから、これはこれは困難を極める訳です。
結果、現時点でたどり着いた結論は、
(C)>(A)、 (D)>(B)、(D)>(E)、(D)<50、(G)>(F) と書いても何がなんだか分からないでしょうから、言葉にすると:
当日の安値が、直近の売られすぎサインが点灯した日の終値より高く、その日のOSCが売られすぎサイン点灯日のOSCよりも高く、前日OSCよりも当日OSCが高く、前日OSCは50%以下で、当日の現在値が前日高値より高い、という条件を満たしたら買い。
以上がオーソドックスな買いパターン。
それに加えて、オーソドックスでないけれども、地合いが反転する際によく見られるパターンをセカンダリーとして追加しました。それは:
直近で売られすぎサインが点灯した日の終値より、当日の安値が安く、現在値がその点灯した日の終値を抜いた時で、かつ、前日のOSCが50%以下で、当日のOSCが50%になった段階で買い。
いかがでしょう。
いい加減、頭が混乱してきませんか? 筆者のような齢になると、そのような関係式と実際の値動きの特徴を見ながら、どうやって8割程度が補足できる関数式を仕上げられるかと頭を巡らせているだけで、気が変になりそうです。
ChatGPTにも当然ながらお手伝いして貰っていますが、そのChatGPTですら、下手なプロンプトの連発でお手上げのようです。つまり、黙して語らず状態。
こんなことですから、AIを皆さん諸手を上げて称賛しているようですが、筆者に言わせると「未熟児」もいいところ。
これまでに、どれだけ間違いだらけの関数式を「返事」されて、ますます頭が混乱したことか。
人間の中枢神経は、860億の神経細胞(ニューロン)からなり、その1つ1つがゆうに1000以上の細胞とつながっています。そして、脳の部位によっては、わずか1平方ミリメートルにおよそ1億の接続(シナプス)があるそうです。従って、シナプスは少なく見積もっても100兆もあるそうです。
だから、人間をなめるなよ~、とでも言いたくなる訳。
ソフトバンクの孫さんはAIを過大評価し過ぎ、と思う次第。
以上です。