えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

ネコの脇腹の手触りは

2016-03-30 23:05:26 | 航海日誌
街の中心部を流れる水門川のほとりの桜が日増しに勢いを増している とのささやきに今日の下げの不透明さを忘れるもよし、と思った えいちあーる亭 亭主。公園の自噴水から流れ出て水面に降り注ぐ噴水の面を眺めながらどこの境目で水が左右に分かれていくのか、そんな事まで決めているのが神様だったならいやだなあ と思った わたくし。

いつも、食事の後、散歩に出ていく娘が桜の見頃を迎えて散歩道に人通りが多くなった との声に逝ってみようかと思い腰を動かした えいちあーる亭 亭主

まだまだ4分5分咲きの花は、それなりに春を迎える花咲か爺さんのようで カメラを抱えた老人の数がいくつもいくつも
こころのカメラで捉えた画像しか、今わの際にまで持って逝ける画像はないんじゃないかなぁ と、心の奥でつぶやいてみるわたくし

冬の間には真っ暗だった散歩道も日が長くなって 冬の夜にはさんざめいていた各家の窓も たそがれの中、誰もが皆あるべきところへ帰ってゆく夕暮れの風景 遠藤周策「沈黙」より そうか、わたくしの思った黄昏の風景はこんなところにあったのかもとも思えた早春の夕べ

そうこうするうちに日は落ちて夕食がてらどこかの居酒屋へ と 夜の虫が顔を出した えいちあーる亭 亭主
駅前から少し外れた、いつも戸口から灯りの漏れるちんまりした風情が気になっていた焼肉屋へ突撃する わたくし。
焼肉屋の亭主「焼肉屋ですけどよろしいですか?」あんた、何屋さんをやってるつもりなの?と聞いて見たかったわたくし。わたくし達、親子がよほど怪しげに見えたのかも いつもの散歩の途中に気になっていたので来てみたんですよ。

タレを使わずに肉そのものの味を塩と一味で提供する潔さ と初めて口にする焼酎「惡」すっきりしたのど越しの良さに加えて後味のあまさが 甘いと書いては語れない深みを語るわけで。 娘に これ美味しい! と、一口飲ませてみれば「うん あまい」と、そんだけ味覚がしっかりしてるならなんで作ってくれる飯があと少し火が通ってないかなあとか、思った えいちあーる亭 亭主

最近の流行りなのか、ネコ番組がモニターに映る中。うちのネコがひざに乗ってるときお腹をなでた時に なんでかしらんいつかさわったような気がするんやけど何やろ? と語る娘に それはなぁ きっと お母さんの脇腹に触ったのと同じ感じ と、酔った挙句にそうつぶやいたわたくしに 「そうかぁ、それでなんやな」
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徒然

2016-03-19 22:57:43 | 航海日誌
2.12のジェノサイドミッションをかろうじて生き残ったわたくし。でも、許容範囲を超えて勝負に出ていればその投機効果のコスパは200%になった相場にくやしさもあり、しかし、今思うことは生き残れてよかった投げずに堪えられるポートフォリオでよかった。1カ月でザオリクできた相場とその銘柄に今は感謝。恐る恐る余力を考えながら分散投機した銘柄のパフォーマンスに比べれば一時は奈落の底まで連れて行かれた主力銘柄の戻りは分散投資って何?と思わせるほどの悪魔のささやきではあるけれど。コントロール出来ない残高を持った時に必ず訪れる地獄の門がまた開いたわけで。今度も幾つかのブログが閉じられたり更新が止まったり。個人で経営をしていればおそらく日々肌身に感じたはずの まず、生き残れ 儲けるのはそれからだ! ジョージ・ソロス 株式格言でいつも目にする言葉が 今のわたくしにも想像もつかないほどの修羅の果てにたどり着いた言葉だということ言うことだけはわかったような気がする ボンクラな えいちあーる亭 亭主 

我が家のお婆さん犬に取り入って一緒に暮らしたあげくするりとその後釜に居ついたネコ。昨年、春になって真室川音頭よろしく訪れたオス猫のシロがまたやってくるようになって、今日は開いていた書斎の棚の上の煮干しまで手を付けて。獣医さんにネコに煮干しはNGですと教えてもらってわたくしが食べるはめに。うちのネコがまた病気にならないようにと落としていった煮干しを始末するわたくし。自分の家は自分で守れよと言いたいけれど、どう見てもうちのネコの方が太っているけれど小さい。

かまってほしいときはすりすり寄ってくるくせに、もういい、って感じでよそへ行くネコを見ているとオンナに対する扱いの距離感がどこかで研ぎ澄まされていくようで、いつかあこがれた吉行淳之介のオンナの尻に触る芸の領域の端っこにでもたどり着けたのかなぁ。と、よその女とまでは言わないまでも家内とのやり取りも もう一つ上があったような気がするのもなさけなや。。。

娘と食材を買いに出掛けた金曜日、夕食を済ませてひいきの店を出れば雨は本降りに。雨に唄えば のように基本、傘を使わない家風の我が家。たまたま、私達より先に店を出た若い男子とわたくしには年齢がどうにもわからない女性。いかにも折りたたみ傘のほねを掲げながら男が自分に傘をさして右手の女性は肩を濡らしたまま。。。。

おいおい、こんな時は自分は濡れてもいいから女にさしてやるもんだろう。娘曰く「あれ、お母さんとちゃう」駐車場で見てみれば運転席を開ける女性に傘をさしかける男。「お母さんならなおさら傘を渡して自分は濡れて歩くもんだろう。最近はあんな男がうじゃうじゃおるんか。お前も気をつけて相手を見なあかん 些細なことが許せる 許せんで暮らせる暮らせんが決まってくる」と、親らしいことを言ってみる えいちあーる亭 亭主 

帰り際 娘が独り言のように誰に言うでもなく 「大事にされて育ったんやねぇ そうやって育てたらええんやねぇ」

なにか 大切なものを娘に引き継いだような気がした えいちあーる亭 亭主  こんな日もあるさ
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見とればわかるくせに

2016-03-13 16:59:35 | 記憶の横顔
或る夜のわたくしの問いかけに「見とればわかるくせに」との家内の返事

オレと暮らして幸せだったか? いいことあったか? 一人でいると、こころのどこかからぽっかりと浮かんでくる泡のような問いに 風がさざめいた水面のような小さな小さなさざ波にふるえる想い

そんなとき、そんな想いを知ってか知らずか 右の肩やらひじやらを叩いてひざに乗せろといわんばかりのネコ
左手を前足で抑え込んで足場を確保すると冷たい前足や後ろ脚も左手にのっけて横になって暖を取るようで

ひざの上でしばらくゴロゴロいった後、いびきをかき始めるネコに
見とればわかるくせに と言った言葉が重なって ああそうだったんだ そう言うことなんだ

ペットとして認めた生き物をそう何度も見送れるものじゃない
オレより先に逝くんじゃない。枕元で見送ってくれるのがおまえの仕事と、寝息を立てるネコをなでてみる えいちあーる亭 亭主 (ネコに名前はまだない)
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坂崎幸之助商店