えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

鎮魂歌

2014-10-19 00:44:34 | 航海日誌
もう昨夜のことになるのか 夜10時30分頃我が家のお婆さん犬が天に召されて

朝から立ち上がれなくって 玄関で騒いでいて。、(隣がマンションなので)
年をとって転んで動けなくなるとすぐ甘えてなく犬。休日や早朝の鳴き声は迷惑かと玄関で寝るようになって半月あまりか

立ち上がれないのを見てもう、三日間程度かと内心腹をくくったけれど、今日のうちに逝くとは

食欲はしっかりあって昨夜のご飯も食べて
でも、今朝のご飯は半分食べて残したまま、大好きなベーコンスライスのかけらも残したまま

夜、寝室にいてピカが待っているような気がして階段を降りかけてみると小さな声で鳴いていて
お腹なんぞほとんど下したことのないピカがゆるめのウンチをして、立てないものだから足を踏ん張った挙句
右肩のあたりが汚れて、後始末をしてお風呂に連れて行く えいちあーる亭 亭主

シャワーで汚れを落として抱き上げたとき首がいまだかってないほどクタンと垂れて
バスタオルにくるんでつれてきた後、お腹を持ち上げて立たせるとしばらく立っているもののすぐに眠る姿勢に。
タオルで拭いているうちに息をしている気配がなくなってきて胸に手を当てるわたくし。

トクン トクン の手触りを探すうちに自分の指の脈動なのか ピカの消えそうな脈動なのかわからなくなってくる
高校生の頃、最初に我が家にやってきた野良犬のコロも こうして見送ったことを思い出す

ちょうどそこへ稽古事から帰ってきた娘へ 「たった今、死んだ。抱いてやって」と


直近は夜、どこかで転んで動けなくなると起こしに行くまで泣いていたりと 手間のかかる犬になって
そんなときはどうしても扱いが雑になって首輪を掴んで立たせてみたり どうも、わたくしには介護は無理っぽいわけで
「もし、父さんが倒れたら医者は呼ぶな、そのまま逝かせてくれ。」家族に特に娘には、わがままなわたくしがもし生き残ったら
助けたことを後悔することになる と 

ゲージをはずして毛布を引きなおして、寝室にいてもピカの呼ぶ ひゃう ひゃう の声が聞こえたような気がして階下へ降りてみれば、
娘も呼ばれたような気がしてと

最初に我が家にやってきたコロが死んだ後、台所にいる時、しばらくコロの鎖の音が聞こえた気がしたのを今も覚えている。
コロの倍、長生きしたピカも耳の奥で聞こえるひゃう ひゃう の声で呼ぶのかな


死んだら何も残らない  

でも、生きていた頃の想いとしてのエネルギーはそれなりに残るはず 残留思念という言葉だけれど
コロが死んだあとしばらく聞こえていた鎖の音 そして 長男を妻の葬儀後、大阪へ送った朝 駐車場の角を曲がった時に
左手にいきなり感じたぬくもり 「なんや、おまえ そこにおったんか」(そこに居たのかの 方言) と思った朝のこと・・・・


シャワーでぬれた体だけれど こんなに急いで冷たくならなくてもいいのに (涙)





コメント
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