先日、小雨の降る中 所要で出掛けた帰り道。近所の神社の参道に差し掛かると、曇天の下、満開の桜並木が空の色を映したように趣のある静けさをたたえて荘厳ともいうべき風情でひとひらも散らさずに雨に濡れている。
その花の色は明るい日差しの下で見るキャピキャピのピンクの花びらとは違って灰を一面に撒いたようなくすみのある桃色。昔見た雨の紫陽花の藍。桜も雨の中こんな表情を見せるんだ。と、
こころのフィルムに焼き付けては見たもののあの色を表現できる言葉が見当たらなくてずいぶんもどかしい思いをしていたところ、TVではまもなく見ごろを迎える淡墨桜のニュースが。淡墨桜の由来について、散り際に墨を吹いたような色になるとの話を聞いて。いつの頃か薄墨色で調べたウグイス色みたいな色見本が頭にこびりついていたけれど淡墨色だったんだ。
新しい言葉に気付くと同時に、花の見せる表情にこんな素敵な色の名前を充てるひとがかっていたんだと、遠い目をしてみる えいちあーる亭 亭主
まるで初めて着物を着たような淡いピンクの花びらをまとった桜も、こんな風情をたたえた深みのある色を魅せる時があるんだと。晴ればかりではないこの人生、降り込められたときにこそ粋にありたいものだと思えた今年の桜に感謝。
その花の色は明るい日差しの下で見るキャピキャピのピンクの花びらとは違って灰を一面に撒いたようなくすみのある桃色。昔見た雨の紫陽花の藍。桜も雨の中こんな表情を見せるんだ。と、
こころのフィルムに焼き付けては見たもののあの色を表現できる言葉が見当たらなくてずいぶんもどかしい思いをしていたところ、TVではまもなく見ごろを迎える淡墨桜のニュースが。淡墨桜の由来について、散り際に墨を吹いたような色になるとの話を聞いて。いつの頃か薄墨色で調べたウグイス色みたいな色見本が頭にこびりついていたけれど淡墨色だったんだ。
新しい言葉に気付くと同時に、花の見せる表情にこんな素敵な色の名前を充てるひとがかっていたんだと、遠い目をしてみる えいちあーる亭 亭主
まるで初めて着物を着たような淡いピンクの花びらをまとった桜も、こんな風情をたたえた深みのある色を魅せる時があるんだと。晴ればかりではないこの人生、降り込められたときにこそ粋にありたいものだと思えた今年の桜に感謝。