梅雨寒で長袖を重ね着、島岡美延です。半袖の人たち、大丈夫?
見ているだけで寒そう、と思うように、見ているだけで、何とも不思議な気分に。Bunkamuraザ・ミュージアム『ボテロ展 ふくよかな魔法』を見てきました(~7月3日)。GWにドキュメンタリー映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』をご紹介しました。90歳の今も〈多幸感〉あふれる創作を続ける巨匠の全70点。作品はすべて撮影可。
初期の水彩画もあれば、巨大な油絵の「オレンジ」や「黄色の花」「青の花」「赤の花」などの圧倒的存在感。絵の中のすべてが〈ふっくら〉したモノやヒト。ユーモア、アイロニー、頭を使って見るのが楽しい時間。
なぜバレリーナや聖母もみな、パツンパツンな体型なのか。常識を超えた、一目でボテロ作とわかる個性。ドローイングと水彩も大きな作品ばかり(87歳の作)。有名な肖像画も彼の手にかかれば〈ふっくら〉。
この絵の世界観と対極にあるのが、いま起きている戦争。
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