1446、その瞬間を忘れない

2022年2月の終わり、核をちらつかせるのは地球を滅ぼしたい人、島岡美延です。核で攻撃された国にできることは？　

災害も絶えない地球、まもなく3月11日。映画『永遠の1分。1446: An Eternal Minute（3月4日公開）』をご紹介します。『カメラを止めるな！』の撮影監督の曽根剛がメガフォンを取り、上田慎一郎が脚本を手掛けた本作。“笑いの力”で東日本大震災に真摯に向き合います。

3.11を題材にしたドキュメンタリーを撮るよう命じられ、アメリカから来たスティーブ（マイケル・キダ）。コメディを得意とする彼は早く仕事を終わらせて日本を楽しむつもりが、被災地に入り、復興の道半ばの現状を見て、部外者がこれを撮ることは許されるのかと葛藤する・・・。

ユーモアたっぷりの小ネタも散りばめられています。伏線回収は得意な上田脚本。実際に制作陣が苦悩したことを追体験するドキュメンタリー要素も。記憶にとどめるため、こんなアプローチも。