独裁者の主張はどこまでも理解不能、島岡美延です。停戦の糸口はどこにあるのか。なぜ、戦争で命が失われる日々を止められないのか。
奇妙な理屈を主張する人は社会の中にもいます。たとえ、周囲がモンスターのように扱ったとしても。映画『死刑にいたる病(5月6日公開)』をご紹介します。連続殺人鬼は人懐っこく、笑顔で皆を虜にする男。主演は阿部サダヲ、白石和彌監督が仕掛ける驚愕のラストとは。
大学生の雅也(岡田健史)に届いた一通の手紙。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人犯・榛村(阿部)からだった。「最後の事件は冤罪だ。それを証明してほしい」、面会しに行き、その願いを聞き入れ、事件を独自に調べ始める雅也。しかしそこには想像を超える残酷な事件の真相があった・・・。
榛村はパン屋を経営し、勉強を頑張る少年少女らが標的に。高い知能を持ち、魅力的な人物として社会に溶け込む恐ろしさ。現実にもそんな事件は起きています。人間の深い闇に挑む物語。
少し前に、渥美清の寅さんを今リメークするとしたら、誰ができるだろうって知人と話したことかありました。結論は、彼しかいないのではと。
この映画も興味津々です。
阿部サダヲさん、テレビより映画で、より強くその魅力を発揮する俳優ですね。
怖いシーンももちろん描かれますが、犯罪者の心理の闇、人物形成に重点が置かれた物語になっています。