下北沢から帰宅後、立川談志さんの訃報に声をあげ、声を失いまいました、島岡美延です。
高座の時事ネタに「そんな見方があるか」と感じたり、シンポジウムのパネリストなのに途中でいなくなるなど、驚かされたことばかり。
ただ、弟子の真打披露の挨拶に細やかな心遣いを見せたり、実は「破天荒を演じて」いたのかも。
落語会も開くコント赤信号の小宮孝泰ひとり芝居『線路は続くよどこまでも(27日まで)』の再演に出かけました。小さなシアター711は超満員。
「朝鮮鉄道」の駅(今の北朝鮮)で助役をしていた小宮氏の父親。それを知って脚本家・鄭義信氏に伝えたところから生まれた舞台。
鄭さんの脚本は登場人物大勢、全部一人でやる、という演出。
落語なら、顔を上手下手に向けて人物を演じ分けますが、この芝居は「そっちに」行く!
だから「そうだろう、小宮君」と駅長として話しかけたかと思うと、その視線の先に動いて、「はい、駅長」と答えるという具合。
終戦後、あの地の日本人に何が起きたのか。笑いと涙の中、歴史を紐解きます。
高座の時事ネタに「そんな見方があるか」と感じたり、シンポジウムのパネリストなのに途中でいなくなるなど、驚かされたことばかり。
ただ、弟子の真打披露の挨拶に細やかな心遣いを見せたり、実は「破天荒を演じて」いたのかも。
落語会も開くコント赤信号の小宮孝泰ひとり芝居『線路は続くよどこまでも(27日まで)』の再演に出かけました。小さなシアター711は超満員。
「朝鮮鉄道」の駅(今の北朝鮮)で助役をしていた小宮氏の父親。それを知って脚本家・鄭義信氏に伝えたところから生まれた舞台。
鄭さんの脚本は登場人物大勢、全部一人でやる、という演出。
落語なら、顔を上手下手に向けて人物を演じ分けますが、この芝居は「そっちに」行く!
だから「そうだろう、小宮君」と駅長として話しかけたかと思うと、その視線の先に動いて、「はい、駅長」と答えるという具合。
終戦後、あの地の日本人に何が起きたのか。笑いと涙の中、歴史を紐解きます。
その時に、師匠は「お前ら、勉強なんてやらなくていいから、落語だけやってろ。人生のすべてがそこに入ってるから亅と言われたことを覚えております。
今になって、その言葉を実感しています。
破天荒といわれた談志師匠が、あくまで古典の名手だったことは、「人生のすべてがある」証のような気がします。
自作の戒名も実に師匠らしいですね。