エアコンの出番も近い5月末、島岡美延です。薄着の季節に美術館はちょっと寒かったけど。
サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』(~6月12日)を見てきました。絵の前に隙間なく人の列。撮影可能な2枚、特に「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は誰もが正面から撮影したいみたい。
複数のコレクターが熱心に集めた大英博物館の北斎コレクションは世界トップクラス。北斎に影響を受けたモネ、ドガ、ゴッホら印象派の絵画を見に、私たちは今、美術館に押し寄せますが、北斎を初めて見た西洋の人たちの衝撃って・・・。
風景をものすごいデフォルメのセンスで一瞬で切り取る。三浦半島から相模湾越しに富士山の写真を撮ったことはあるけど、手前にビッグウェーブなんて。富嶽シリーズは70代、肉筆画に突き進んでいったのは80代。90年の生涯、たえず頭と手、全身を使い続けた天才の絵、何度見ても新しい魅力に出会えます。
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