盛られた地蔵

娘の話では、話を大袈裟に言うことを「話を盛る」と言いだしたのはここ2、3年のことだそうだ。手持ちの国語辞典にその用法はないが、デジタル大辞泉の解説には――〔俗に、化粧を濃くする。また、大げさに言う。「化粧を―・る」「話を―・る」〕とある。なんでそんなことを思ったのかと言えば、お地蔵さまを描いていると「よく同じように描けますね」と言われて、返す言葉が「年間に千枚くらい描いていますから」と話をいくらか盛っている気がするからだ。しかし、この2週間で200枚描いているのだから、実際にそのくらい描いているのだと思う。

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朝顔の引っ越し

「真夏に朝顔のグリーンカーテンを作るには、種から育てたらもう遅いですか」と近所の朝顔農家のおばあちゃんに聞いたら、もうしっかり双葉がついている多種多様な朝顔を24ポッドも、持ってきてくれた。催促するつもりはなかったのだが、ありがたいことである。そうしたら今日、「あなた、植え替えないと駄目よ」と家内が言うから、植え替えた。朝顔のお引っ越しである。作業を終えて、久しぶりに爪の間に入った土を落すため手を洗う--土いじりが好きな人は、この、なんとも言えない不思議な充実感も楽しみの一つなのだろう。

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「任せたよ」「任せておくんねぇ」

若い仲間と二人でやるご詠歌の講習の一日目が終了。3時間で5曲を270人に講習するのだが、一人でやるのと勝手が違う(明日は130人)。どこで、どうやって、若い先生にスポットを浴びてもらうかも考えて講習しないといけない。楽しいけれど、精神的疲労は滅多に味わえないほどだ。会場にいた別の若い先生たちに「私と一緒にやるとしたら不安じゃない?」と聞いたら、「逆にどうやってもフォローしてくれるから安心できますけど、何をふられるかわからない緊張感をずっと持っていないといけないので疲れます」との答え。緊張感はお互いさまだが、「ここはあんたに任せたよ」「へい、任せておくんねぇ」という、この緊張感はクセになる。ぐははは。

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紅白歌合戦さながらの花たち。

会議を終えて帰宅して、三笠書房からのメールを見て、犬の散歩に出かけた。公園はシロツメ草、シャクヤクなど白い花ばかりだ。色物は終ったのだなと思ってお寺の前の植え込みを見れば、赤いツツジが「まだまだだぜ・・・」と言っていた。門を入って蛇口から犬が水を飲んでいる傍を見ると、これまた白いドクダミの花が「やっぱ、時期は俺たち白だぜ」と言っている。紅白歌合戦みたいだ。ちなみに三笠書房から送られてきたのは、今日の日経新聞のpdf。大阪のジュンク堂本店の5月3日から9日までの文庫ベストセラーランキングだった。目を疑った。浅田さんの小説を読んでみようと思った。

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サイン会!?

次の本の出版記念にサイン会を企画してくれた書店があるという。なんと大胆な企画だろうと耳を疑った。その際「言いたい放題地蔵」の手描きハガキを使ってくれるのだそうだ。

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朝一般若心経

今日は午前10時からご詠歌。家の仏壇の前で大きな声で唱えない般若心経も、お寺で20人でやれば大きな声で唱えられる。で、皆さんの口もとを見ていたら、ほとんど口が開いていない。もったいないと思った。わずか270拍。それぞれの音をしっかり出そうと口をあければ、顔の筋肉の鍛練にもなるし、一日明確な発音でしゃべるきっかけにもなる。小さなことだけど、意識してやっている人と、そうでない人とでは半年で差がつく。

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一家の母

家内は私の妻であって、私の母ではない。しかし、子供たちに何か言われれば「お母さんに聞いてごらん」とか言っている。だとすれば、家内はわが家のお母さんである。そこで、夕飯は私がご馳走することにした。あははは。

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やることやってから心配する

一人留守番の一日とは言え、退屈などしようはずもなく、一枚30分以内で描ける写仏のお手本を描き出せねばならぬ。幼稚園の保育士さんたち用だ。これをスキャンしてペイント機能を使って修正するのなど、とても50半ばの坊主のやることとは思えぬ。でも、二か月先にこれを見た若い先生たちが、目をキラキラさせて「キャーッ!カワイイ!」と言ってくれるかもしれないと、一人ニヤニヤして作業する。--これもまた、坊主とは思えぬ。とはいえ、これらのことを「人のため」という枠に入れれば、坊主っぽいかもしれない。

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ご が(鼻濁音) つ よ う か

今日は五月八日。一人カレンダーを見て、つぶやいた。「ご が(鼻濁音) つ よ う か」--適度に柔らかく、適度にメリハリの効いた響きだと思った。一年間で一番素敵な響きの日かもしれない。台所にいた家内と娘に「ゴガツヨウカって素敵な響きだと思わないか?」と聞いたら、二人とも????顔になった。力のこもっていない、低めの声、さらにそれを骨伝導で、自分で聞くから素敵に響くのかもしれない。わざわざ月日を声に出して言いたくなるくらいだから、私は無意識にそれを知っていたのだろう。

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『気にしない練習』を捌(さば)く・・・

『気にしない練習』(三笠書房)も、出版以来版を重ねること11刷になりました。こうして仏教の考え方をお伝えして、心穏やかに過ごしていただくお手伝いができるのは、坊主冥利です。それを受けて、改めての告知は、朝日カルチャーでのお話。 まだまだ空きがあります。お申し込みはセンターへどうぞ。どんな顔した、どんな声の坊主が書いたのか、そして、その坊主がどんな話をするのか・・・興味のある方は是非どうぞ。

◎「気にしない」心のトレーニング 627日(1回) 土曜日 1530分~1730

朝日カルチャーセンター新宿 受講料 会員 3,024円 。一般3,672円

お申し込み 朝日カルチャーセンター新宿 電話03-3344-1965

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