邪気のないナニモノか

この世であなたの尊さは、比べることができないのです――人類初の人権宣言とも言われる言葉「天上天下唯我独尊」を残したのは、生まれたばかりのお釈迦さま。「人は誰でも自分が一番かわいいものです」なんていうレベルの話ではない。「個性を大切に」なんいうレベルでもない。より深い何かである。少なくとも、邪気のないナニモノかである。

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はじく工作用紙

 外出先で時間ができた時の過ごし方は色々あるだろう。私はお地蔵さまを描くくらいしか思いつかないことがある。筆ペンは持ちあるいているが、紙がない。そんな時に100円ショップへ行く。せっかく描くならたくさん描こうと、B4版のカラフルな工作用紙を買った。失敗だった。どはははは。カラー筆ペンの顔料をはじいて、日焼けした涎掛けっぽくなってしまうのだ。この失敗を次へ活かそうと思う。

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片言定め難し

人の悪口、蜜の味とは良く言ったもので、「○○さんはこうなんです」という話を時々聞く。○○さんにも言い分があろう。講談の台本を読んでいると、よく出てくる表現に「片言(へんげん)定(さだ)め難(がた)し」がある。「一方の言い分だけで物事の善悪は決めることはできない」という意味である。ともすると、相手に同調することでいい子ぶる私にはズキッとくる言葉だ。フラフラする心を縛っておく縄のように大切にしようと心がけてきた。最近、ようやく「○○さんはこうなんです」という話を聞く度に、この言葉が脳裏に浮かぶようになった。

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励ましは無責任か

敬愛する前田宥全さん(曹洞宗正山寺住職)が、仏教界の新聞の日替わりコラム『今朝のひとこと』で、とてもいい話を書いておられるので、今日はそれをご紹介。

――人を励ますのは難しいことです。大学で児童心理学を学んだ時、「ただ励ますのは無責任ではないですか」と先生に聞きました。「そう思うのはなぜかわかるか。それはお前が無責任だからだ。共に歩み、相手を大切に思い、どんな方向性が必要かを考えてあげることで、励ましが必要なことが理解できるはずだ」と言われ、その言葉を受け止めるしかありませんでした。

 どんな気持ちもはき出せる寺を目指して、自坊で相談を受けています。相手の反省を振り返り、繰り返す問答そのものが大切で、今後の生き方が定まります。話をうかがううちに、その人の良き方向性の理解が深まります。そして、相手から内的なエネルギーの高まりを感じた時、「大丈夫だよ、がんばれ」と伝えています。――

前田さんの先生は正しく、そして前田さんのやっていることも正しいと思う。正しいことを堂々と言えて、実行している人でありたいと思う。前田さんの一文は私にとって、大いなる励ましになった。

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桜と梅の良さ

梅はすでに散り、三日見ぬ間の桜かな……。密蔵院近辺はこの一カ月で梅と桜がみごとなバトンタッチをしてくれた。そして、新緑の時期を迎えようとしている。そんな折も折、こんな言葉に出合った。「桜は若きを以て良しとなし、梅は老いたるを以て尊しとする」 次に坊主になる時は、芳彦ではなく、梅の字が入った戒名(法名)がいいなと思った。

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幸せのエール交換

仲間が「夫婦で行ってらっしゃい」とくれた、はとバス「目黒川の桜とホテルバイキング」のオープンチケット。昨日行かせてもらった。天王洲から出航して往復やく50分。両岸から垂れる満開の桜の中を屋根のない船が川を滑るように進む。橋の上から桜を楽しんでいる人全員が船に向って手を降ってくれる。しあわせ友の会みたいだった。世界中がこうなればいいのにね。

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5月3日(土)は、茶風林さんと共に、密蔵院で。

四月になったので、ここであらためて、5月3日の茶風林さんの話と茶風林と話す会の抱き合わせの会「茶話会(ちゃわかい)」のご案内でございます。出演者全員、腕によりをかけ、体にしなを作って出し物を用意してくれています。お申し込みは、密蔵院のホームページ(フェイスブックの方はフェイスブック)のメッセージフォームからどうぞ。

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