励ましは無責任か

敬愛する前田宥全さん(曹洞宗正山寺住職)が、仏教界の新聞の日替わりコラム『今朝のひとこと』で、とてもいい話を書いておられるので、今日はそれをご紹介。

――人を励ますのは難しいことです。大学で児童心理学を学んだ時、「ただ励ますのは無責任ではないですか」と先生に聞きました。「そう思うのはなぜかわかるか。それはお前が無責任だからだ。共に歩み、相手を大切に思い、どんな方向性が必要かを考えてあげることで、励ましが必要なことが理解できるはずだ」と言われ、その言葉を受け止めるしかありませんでした。

 どんな気持ちもはき出せる寺を目指して、自坊で相談を受けています。相手の反省を振り返り、繰り返す問答そのものが大切で、今後の生き方が定まります。話をうかがううちに、その人の良き方向性の理解が深まります。そして、相手から内的なエネルギーの高まりを感じた時、「大丈夫だよ、がんばれ」と伝えています。――

前田さんの先生は正しく、そして前田さんのやっていることも正しいと思う。正しいことを堂々と言えて、実行している人でありたいと思う。前田さんの一文は私にとって、大いなる励ましになった。

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コメント
 
 
 
Unknown (しみず)
2014-04-07 07:35:48
なるほど、と思いました。励ましとは応援やお手伝いなのですね。だから、すっかりエネルギーを失ってしまった時点では逆効果なのでしょうか。人に相談する方は既に前向きのエネルギーがありますね。
 
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