風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

体操ニッポン健在

2017-10-10 23:11:31 | スポーツ・芸能好き
 冒頭は昨日のブログの続きになるが、半年振りのジョギングから一夜明けて、太腿がガチガチ、しかも朝から昼、さらに夜へと、時間差でどんどん酷くなるのがちょっと哀しい(苦笑)。不思議なもので、ふくらはぎから下は殆どダメージがなく、太腿に効いているのは、久しぶりに走って体重の3倍の負荷がかかるのに慣れていなかったせいだ。更にその3倍以上(つまり体重の10倍以上)の負荷がかかると言われる体操(跳馬)の着地の際に、微妙に高さが足りずに左足首を負傷し棄権した内村航平選手らが、今日、帰国した。
 うっちーの場合、五輪と世界選手権を合わせた8年連続の世界一を含め、9年間続いた国内外の大会での連勝記録が「40」で止まって、さぞ悔しいだろうと思ったら、「(技に)成功して怪我しているので、何とも言えない。怪我をするということはまだ下手。下手だから伸びしろはあると思うので、しっかり治して這い上がってやろうと思う」「違う形で(注:種目別など)東京五輪までとも思ったけど、自分の中でそれは逃げているんじゃないかと思う部分もある。次に試合に出るときは今日よりも強い状態で出られたらいい」などと強気で、災い転じて発奮材料となし、東京五輪に向けて個人総合に再挑戦する気になったようだ。「個人総合は誰もが憧れるべきもの。種目別のメダルを6個とっても、個人総合の1つには勝てない。それくらい価値があると思う気持ちは揺るぎない」とも語って、個人総合で銅、種目別で金2個を獲得してよく健闘した後輩の白井健三を前にして、なかなか挑発的である(笑)。いや、後輩の演技を見守るうっちーは涙目で、いろいろ思うところがあったのだろう。
 まあ、うっちーは別格なので、けんぞー君も是非、発奮して先輩にプレッシャーを与えるようになって欲しいものだ。
 今回の体操の世界選手権は、リオ五輪の翌年ということで、どうやら実力者を欠いていたらしいのだが、それにしても、うっちーのいない体操ニッポンは健闘した。白井は、床運動で「シライ」の名前がつく技が3つも入った難しさと美しさを兼ね備えた別次元の強さを見せて三回連続優勝を果たし、エレガンス賞まで獲得したし、村上茉愛は、女子個人総合で0.100及ばず惜しくも四位に終わったが、床運動では日本女子として実に63年振りの金メダルをもたらした。
 水泳やバドミントンや卓球やテニスやゴルフに、最近は陸上短距離まで、歯が立たないと思われていた日本人でも頑張れば十分に世界に伍して行けるという確信のようなものが伝播して、いろいろな競技に好循環をもたらしているようだ。かつてのソ連や東ドイツと比べるのは気が引けるが、ジュニアの頃から計画的に育成・強化して行けば、そして日本人らしい戦い方を身につければ、なんとかなるということだろうか。これからが楽しみだ。
コメント
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